米PPIと欧米要人発言でドル高持続か
掲載日:2026.05.13
本日のポイント
- 4月生産者物価指数
- 要人発言
12日のNY市場では、米4月消費者物価指数(CPI)後にややドル買いが優勢となった。CPIは総合・コアともに市場予想を上回り、インフレの根強さが意識されたことで、米金利上昇を通じてドルを支える材料となった。一方で、ドル買いが一方向に強まる展開ではなく、全体としては値幅の限られた動きとなった。こうした中、ドル円は157円台を中心に推移し、ユーロドルは1.17ドル台で上値の重い展開となった。
本日の東京市場では、ドル買い圧力が意識される一方、上値も重い展開となった。前日の米CPIを受けたインフレ懸念や米金利の上昇、原油高を背景にドルは底堅く推移した。ただ、ドル円は158円に近づく場面で為替介入警戒感が意識され、積極的に上値を追う動きは限られた。こうした中、ドル円は157円後半で膠着し、方向感に欠ける推移となった。ユーロドルも大きな値動きは出にくく、相場全体ではドル買い圧力が残りつつも、主要通貨は小動きだった。
本日のポイントは、21:30の米・4月生産者物価指数(PPI)と、米・ミネアポリス連銀カシュカリ総裁、ラガルドECB総裁の発言だ。PPIは企業の出荷段階での物価動向を示す指標で、消費者物価の先行材料として注目されやすい。前回は総合が前月比+0.5%、前年比+4.0%、コアが前月比+0.1%、前年比+3.8%だった。今回は総合が前月比+0.5%、前年比+4.8%、コアが前月比+0.3%、前年比+4.3%と見込まれており、前年比を中心にインフレ圧力の強まりが意識されやすい。前日のCPIでもインフレの根強さが意識されたため、PPIでも予想を上回る結果となれば、米金利上昇を通じてドル買い材料となる可能性がある。一方、予想を下回ればインフレ再加速への警戒が和らぎ、ドルの上値を抑える材料となる。また、26:15に米・ミネアポリス連銀カシュカリ総裁、28:15にラガルドECB総裁の発言も予定されている。カシュカリ総裁は、足元でインフレ上振れリスクに警戒的な姿勢を示しており、PPI通過後のタイミングで物価や利下げ時期に関する発言が出れば、米金利やドル相場が反応しやすい。ラガルドECB総裁の発言では、ユーロ圏のインフレや景気見通し、今後の利下げスタンスに関する示唆が注目される。ドル円だけでなく、ユーロドルの値動きにも影響しやすいため、発言内容には注意しておきたい。