ドル円急落で介入観測広がる、今夜は米ADP雇用統計に注目
掲載日:2026.05.06
本日のポイント
- 米・4月ADP雇用統計
- 米・週間原油在庫
5日のNY市場では、主要通貨はおおむね横ばいとなった。米国とイランの対応を見極めたいとのムードが続く中、ホルムズ海峡を巡る緊張やUAEへの攻撃報道など中東情勢への警戒は残ったものの、停戦が大きく崩れるとの見方も強まらず、相場全体としては方向感に欠ける展開となった。こうした中、ドル円は157円台後半で推移し、ユーロドルも1.17ドル台前半を中心とした小動きとなった。
本日の東京市場では、急速なドル売り・円買いが進んだ。米・イラン合意期待を背景にドル売りが強まったことに加え、片山財務相の円安けん制発言を受けて、日本政府による為替介入への警戒感も意識された。こうした中、ドル円は一時155円台まで急落し、介入観測が広がった。一方、ユーロドルは朝方から堅調に推移し、介入観測を背景としたドル売りも支えとなって、1.1742ドルまで値を戻している。
本日のポイントは、21:15の米・4月ADP雇用統計と、23:30の米・週間原油在庫だ。ADP雇用統計は、米民間部門の雇用者数の増減を示す指標で、米労働市場の勢いを確認する材料として注目されやすい。前回3月分は6.2万人増と、2月の6.3万人増からほぼ横ばいで、雇用の伸びは限定的だった。今回の市場予想は7.2万人増で、前回からやや増加する見込みとなっている。結果が市場予想を上回れば労働市場の底堅さが意識されてドルを支える可能性がある一方、弱い結果となれば雇用鈍化への警戒からドル売り材料となる余地がある。また、23:30には米・週間原油在庫が発表される。週間原油在庫は、米国内の商業用原油在庫の増減を示す指標で、原油価格やインフレ見通しに影響しやすい。足元では中東情勢を巡る報道に原油価格が振られやすく、在庫が大幅に減少すれば原油高を通じてインフレ懸念が意識される可能性がある。一方、在庫増加となれば原油価格の上値を抑える材料となり、インフレ警戒の後退につながる余地がある。