米指標に注目、ドル買い優勢か
掲載日:2026.05.15
本日のポイント
- 米・5月NY連銀製造業景気指数
- 米・4月鉱工業生産
14日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。米4月小売売上高が市場予想と一致し、3カ月連続の増加となったことに加え、輸入物価指数が前月比+1.9%と大きく上昇したことで、FRBの利下げ期待が後退したことが背景となったか。中東情勢に伴うインフレ圧力も意識され、ドルの支えとなった。こうした中、ドル円は一時158.42円まで上昇し、終盤も158円台前半で推移した。一方、ユーロドルは1.1668ドル付近まで下落し、ドル買い地合いが重しとなった。
本日の東京市場では、ドル買いが優勢となった。米金利の上昇を背景に朝方からドルがじり高となり、午後には原油先物価格の上昇もドル買いを支えた。一方で、ドル円は2週間ぶりの高値水準にあり、日本の通貨当局による為替介入への警戒感も根強く、158円半ばからは上値を追う動きが限定的となった。こうした中、朝方に158円前半を中心にもみ合った後、米金利上昇を受けて買いが優勢となり、一時158.65円まで上昇した。
本日のポイントは、21:30の米・5月NY連銀製造業景気指数と、22:15の米・4月鉱工業生産だ。NY連銀製造業景気指数は、ニューヨーク州の製造業景況感を示す指標で、米製造業の先行きを探る材料として注目される。前回4月分は11.0と3月の-0.2から大きく改善し、5カ月ぶりの高水準となった。今回の市場予想は9.0で、前回からはやや鈍化するものの、景況感の拡大が続くかが焦点となる。結果が予想を上回れば米製造業の底堅さが意識されてドルを支える可能性がある一方、弱い結果となれば景気減速懸念を通じてドル売り材料となる余地がある。また、22:15には米・4月鉱工業生産が発表される。鉱工業生産は製造業や鉱業、公益事業を含む生産活動を示す指標で、米経済の実体面を確認する材料となる。前回3月分は前月比-0.5%と市場予想を下回り、2024年9月以来の大きな落ち込みとなった。今回は前月比+0.3%と持ち直しが見込まれており、製造業やエネルギー関連を含めた生産活動が回復するかが焦点だ。結果が予想を上回れば米景気の底堅さが意識されてドル買いにつながる可能性がある一方、再び弱い内容となればドルの上値を抑える材料となりやすい。