材料難のなかドル円は161円台後半、ECB総裁発言を確認へ
掲載日:2026.06.29
本日のポイント
- 米・6月ダラス連銀製造業活動指数
- 欧・ラガルドECB総裁の発言
26日のNY市場では、ドルは方向感を欠きながらも、対円では底堅く推移した。米6月ミシガン大学消費者信頼感指数の確報値は49.5と市場予想の50.0を下回った一方、前回の48.9からは改善した。また、原油価格の下落を受けてインフレ警戒がやや和らぎ、米長期金利は低下したため、全体としてはドル高の勢いが一服しやすい地合いだった。もっとも、FOMC後の米利上げ観測は残っており、ドル円の下値は限られた。こうしたなか、ドル円は161.58円付近から161.77円付近まで上昇し、161円台後半で取引を終えた。週末を控えて積極的に上値を追う動きは限られたものの、日米金利差を意識した円売りも入り、底堅さは維持した。一方、ユーロドルはドル高一服を受けて一時1.1434ドルまで上昇したが、その後は上げ幅を縮め、1.1380ドル台でクローズした。
本日の東京市場では、週末の米・イラン情勢を巡る報道を受けて、朝方はやや神経質な地合いとなった。もっとも、両国が攻撃停止で合意し、30日にカタールで協議を行うとの報道もあり、原油価格の上昇は一服した。月末・四半期末を控えて積極的に方向感を出しにくいなか、ドル円は高値圏を維持しつつも、上値を追う材料は限られた。こうしたなか、ドル円は朝方から161円台後半で推移した。東京午前は161.70円台を中心に小動きとなり、仲値にかけても161.85円から161.75円の狭いレンジで売買が交錯した。午後に入るとドル売りが強まり、一時161.54円まで下落したものの、その後は161円台後半まで下げ渋った。ユーロドルは1.13ドル台後半を中心に推移し、東京時間では方向感の限られる展開となった。
本日のポイントは23:30の米・6月ダラス連銀製造業活動指数と、26:30のラガルドECB総裁の発言だ。米6月ダラス連銀製造業活動指数は、市場予想が+1.0と前回の+0.4から小幅な改善が見込まれている。ただ、地域連銀指標のなかでも相場への影響は限定的になりやすく、本日は米国で注目度の高い経済指標の発表も予定されていない。予想を大きく上回れば米製造業の底堅さが意識される可能性はあるものの、ドル相場を大きく動かす材料にはなりにくいだろう。一方、ラガルドECB総裁の発言には注意したい。ECBフォーラムでの発言が予定されており、ユーロ圏のインフレ見通しや成長鈍化への警戒、今後の金融政策運営に関する発言が焦点となる。足元ではユーロドルがドル高地合いのなかで上値の重い展開となっているため、ラガルド総裁がインフレ抑制を重視する姿勢を示せばユーロの下支えとなりやすい。一方、景気減速への懸念や追加利上げに慎重な姿勢が目立てば、ユーロの上値を抑える材料となる。
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