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ドル円161円台半ばで神経質な展開、米欧PMIと介入警戒の綱引き続く

ドル円161円台半ばで神経質な展開、米欧PMIと介入警戒の綱引き続く

ドル円161円台半ばで神経質な展開、米欧PMIと介入警戒の綱引き続く

掲載日:2026.06.23

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本日のポイント

  1. 1 欧米の6月PMI【速報値】
  2. 2 為替介入への警戒感と当局者発言

22日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。週明けの東京市場から続いたドル高地合いが残るなか、FOMC後の米利上げ観測や米金利上昇がドルの支えとなった。ウォラーFRB理事の発言は基軸通貨ドルに関する講演で、金融政策への直接的な言及は限られたため、相場への影響は限定的だった。一方、ラガルドECB総裁はインフレの二次的影響への懸念をやや抑える発言をしており、ECBの追加利上げ観測を強める材料にはなりにくかった。こうした中、ドル円は161.28円付近で始まった後、米金利上昇を背景に161.93円まで上昇した。ただ、2024年7月高値の161.95円が意識されるなか、日米財務相によるオンライン会談で為替介入の可能性についても協議されたとの報道を受け、介入警戒感が急速に高まった。これを受けてドル円は一時161.08円まで急落したが、売り一巡後は米利上げ観測を背景としたドル買いに支えられ、161.61円付近で取引を終えた。ユーロドルは1.1463ドル付近から一時1.1472ドルまで上昇したが、その後はドル買いに押されて1.1419ドルまで下落し、1.1429ドル付近でクローズした。

本日の東京市場では、前日のNY市場でドル円が161円台後半から急落した流れを受け、161円台半ばで神経質な展開となった。FOMC後の米利上げ観測や米金利高止まりは引き続きドルの支えとなった一方、前日に日米財務相のオンライン会談を巡る報道をきっかけにドル円が急落したことが影響してか、為替介入への警戒感も残った。また、片山財務相が「必要であれば断固たる措置をとる」と発言したことも、上値を追いにくくする材料となった。こうしたなか、ドル円は朝方から161円台半ばで推移した。東京仲値にかけてややドル買いが強まる場面はあったものの、介入警戒感から上値は抑えられ、12時時点では161.58円とNY終値からほぼ横ばいだった。ユーロドルは前日のユーロ売り・ドル買いの流れを引き継いで上値が重く、12時時点では1.1426ドル付近で推移した。

本日のポイントは、欧米の6月PMI速報値と、為替介入への警戒感・当局者発言だ。欧米の6月PMI速報値は、景気の足元の強さを確認する材料となる。ユーロ圏では17:00に製造業・サービス業PMI、米国では22:45に製造業・サービス業・総合PMIが発表される予定だ。PMIが市場予想を上回れば景気の底堅さが意識され、それぞれユーロやドルの支えとなりやすい。一方、弱い結果となれば景気減速への警戒から、米欧金利の低下を通じて通貨の上値を抑える可能性がある。特に米国では、FOMC後に利上げ観測が意識されているだけに、PMIの結果が米金利の方向感に影響しやすい。また、為替介入への警戒感と当局者発言にも注意したい。前日のNY市場では、ドル円が161.93円まで上昇した後、日米財務相によるオンライン会談を巡る報道を受けて一時161.08円まで急落する場面があった。片山財務相は23日、米ベッセント財務長官と前日にオンラインで会談したと明らかにし、為替介入については「必要とあれば断固たる措置を取る」との合意は揺るがないと述べた。161円台では政府・日銀による介入警戒が高まりやすく、関連報道や当局者発言が出ればドル円の上値を抑える材料となる。一方、FOMC後の米利上げ観測を背景としたドル買い地合いは残っており、介入警戒とドル買いの綱引きが続きやすい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。