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ドル買い地合い続く、ドル円は161円台半ばで小動き

ドル買い地合い続く、ドル円は161円台半ばで小動き

ドル買い地合い続く、ドル円は161円台半ばで小動き

掲載日:2026.06.24

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本日のポイント

  1. 1 米・5月新築住宅販売件数
  2. 2 米・クックFRB理事の発言

23日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。前週のFOMC以降、FRBのタカ派姿勢が意識されるなか、米利上げ観測を背景にドルは主要通貨に対して上昇した。米6月製造業・サービス業PMI速報値は予想を上回った一方、米6月リッチモンド連銀製造業指数は予想を下回り、米指標は強弱入り混じる内容だった。こうしたなか、ドル円は161円台半ばで方向感の限られた展開となった。対ユーロなどでドル買いが進んだ一方、ユーロ円などクロス円の下落につれた売りも出たため、ドル円は161円台半ばの狭いレンジで推移し、161.55円付近で取引を終えた。一方、ユーロドルは米利上げ観測を背景としたドル買いに押され、1.1376ドルまで下落し、昨年6月以来およそ1年ぶりの安値を付けた。終値は1.1382ドル付近だった。

本日の東京市場では、前日のNY市場から続くドル高地合いを背景に、ドル円は161円台半ばで推移した。FOMC後の米利上げ観測や日米金利差は引き続きドルの支えとなった一方、161円台後半では為替介入への警戒感もくすぶっており、積極的に上値を追いにくい状況だった。また、米利上げ観測を背景に米株が軟調だったことも、円売り一辺倒にはなりにくい材料となった。こうしたなか、ドル円は朝方から161円台半ばで小動きとなった。12時時点では161.55円とNY終値とほぼ同水準で、161.60円前後を中心に方向感の限られる展開が続いた。ユーロドルは前日のドル買いの流れを引き継いで上値が重く、12時時点では1.1367ドルまで下値を広げた。

本日のポイントは23:00の米・5月新築住宅販売件数と、27:00のクックFRB理事の発言だ。米5月新築住宅販売件数は、市場予想が64.0万件と前回の62.2万件から増加が見込まれている。前回4月分は市場予想の66.0万件を下回り、発表直後のドル円の反応も限定的だった。ただ、新築住宅販売件数は契約成立時点で集計されるため、住宅関連指標のなかでも景気の先行性が意識されやすい。今回の結果が予想を上回れば、住宅需要の持ち直しが確認され、米景気の底堅さや米金利上昇を通じてドル買い材料となりやすい。一方、弱い結果となれば、金利高止まりによる住宅市場への重しが改めて意識され、ドルの上値を抑える可能性がある。また、クックFRB理事の発言にも注意したい。クック理事は2月の講演で、金融政策について雇用の最大化と物価安定という二大責務を踏まえて判断する姿勢を示していたほか、直近ではAIや金融安定といったテーマでも講演しており、発言内容が必ずしも金融政策に直結するとは限らない。 ただ、FOMC後に米利上げ観測が意識され、ドル高地合いが続いているだけに、インフレや労働市場、政策金利の見通しに踏み込む発言があれば米金利やドル相場が反応しやすい。タカ派的な内容となればドル買いを後押ししやすい一方、景気減速や金融環境の引き締まりに配慮する発言が出れば、ドルの上値を抑える材料となる。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。