ドル高地合い継続、PCEデフレーターで米金利動向を確認
掲載日:2026.06.25
本日のポイント
- 米・前週分新規失業保険申請件数
- 米・5月PCEデフレーター
24日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。FOMC後にFRBの年内利上げ観測が強まるなか、ドルは円やユーロなど主要通貨に対して上昇した。米5月新築住宅販売件数は予想外に減少し、ドルの上値を抑える場面もあったが、米利上げ観測を背景としたドル買い地合いは崩れなかった。一方、ドル円が161円台後半まで上昇し、約40年ぶりのドル高・円安水準が視野に入るなか、政府・日銀による為替介入への警戒感も強く、円売りは限られた。こうした中、ドル円は161.63円から161.83円まで上昇し、161.78円付近で取引を終えた。ユーロドルはドル買いを背景に1.1325ドルまで下落し、昨年5月以来の安値を付けた。その後は米10年債利回りが4.39%台まで低下したことを受けて1.1368ドル付近まで下値を切り上げ、1.1358ドル付近でクローズした。
本日の東京市場では、前日のNY市場から続くドル高の流れを引き継ぎつつ、日経平均株価の大幅上昇を受けたリスク選好の円売りも入りやすい地合いとなった。FOMC後の米利上げ観測を背景としたドル買いは続いており、ドル円は161円台後半で底堅く推移した。一方、161円台後半では日米協調介入への警戒感も残り、上値を一方的に追う展開にはなりにくかった。こうしたなか、ドル円は朝方に161.56円まで下げる場面があったものの、その後は持ち直した。午後にかけては日経平均の大幅高も支えとなり、15時時点では161.82円と12時時点から11銭程度のドル高水準で推移した。ユーロドルは前日のドル高の流れを引き継ぎ、上値の重い展開となった。
本日のポイントは21:30の米・前週分新規失業保険申請件数と、米・5月PCEデフレーターだ。前週分新規失業保険申請件数は、市場予想が22.5万件と前回の22.6万件から小幅な改善が見込まれている。前週から大きな変化は見込まれていないものの、FOMC後に米金利の高止まりが意識されるなか、労働市場の減速感がどの程度出ているかを確認する材料となる。申請件数が予想以上に減少すれば、雇用環境の底堅さが意識され、ドル買い材料となりやすい。一方、予想を上回る増加となれば、労働市場の軟化が意識され、ドルの上値を抑える可能性がある。また、米5月PCEデフレーターにも注目したい。総合PCEデフレーターは前年比+4.1%と、前回の+3.8%から伸びが加速する見込みとなっている。コアPCEデフレーターも前月比+0.3%、前年比+3.4%と、前回の+0.2%、+3.3%から小幅な加速が予想されている。PCEデフレーターはFRBが重視する物価指標であり、FOMC後に利上げ観測が意識されているなかで、予想を上回れば米金利上昇を通じてドル買いを後押ししやすい。一方、インフレ鈍化を示す内容となれば、利上げ観測の後退からドルの上値を抑える展開が想定される。
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