介入警戒や米政府機関の閉鎖懸念でドル売り円買い強まる
掲載日:2026.01.26
本日のポイント
- 独・1月IFO企業景況感指数
- 米・11月耐久財受注
先週末は日本市場閉場後に急激な円買いが発生。その後も円が強く買われたほか、NY市場に入るとドル売りも強まった。この円買いドル売りについては、日銀によるレートチェックに加えて、NY市場ではNY連銀によるレートチェックが行われたとの報道がされている。ドル円は日銀の植田総裁による会見を受けて159.22円まで上昇していたが、日銀のレートチェックが行われたとの情報を受けて157.33円まで急落。その後、一時は158.3円まで買い戻される場面もあったが、NY市場後半では再び売り圧力が強まる。閉場まで下落を続け155.62円の安値をつけた。ユーロドルはNY市場まで緩やかな下落が続いていたが、NY市場に入ると、NY連銀によるレートチェック報道を受けたドル売りから反騰。昨年9月以来の高値となる1.1833ドルまで上昇した。ゴールドは4,990ドルまで上昇した後、4,987ドルで閉場。月曜から5営業日連騰となり、5,000ドル目前まで迫った。
本日の東京市場は、先週末の海外市場におけるドル売り円買いの流れを引き継ぐ展開となった。日米当局によるレートチェック報道を受けた円買い介入への警戒感が根強い中、米政府機関閉鎖のリスクが再燃したことがドル売りを加速させたようだ。週末に米上院民主党のシューマー院内総務は、30日に期限を迎える2026年度予算案を阻止する意向を表明。同日までに上院を通過できなければ、再び連邦政府機関の閉鎖を招く事態となるため、市場では先行きへの懸念が強まっている。この流れを受け、ドル円は前週終値の155.81円から下落し、154.63円で寄り付いた。その後155.34円まで値を戻す場面も見られたが、戻りは限定的で前週終値まで届かず反落。昨年11月以来となる153.81円まで下げ幅を拡大した。他方、ユーロドルは1.1861ドルでの寄り付き後に1.1897ドルまで上昇したものの、買い一巡後は1.186ドルを挟んだ膠着状態にある。ゴールドは前週からの堅調地合いを維持し、5,000ドルを超えて寄り付いた後、5,100ドル付近まで上昇している。
本日の注目ポイントとして、18:00のドイツ・1月IFO企業景況感指数と、22:30の米・11月耐久財受注が挙げられる。IFO企業景況感指数は、ドイツ国内の企業を対象に現況と6ヵ月後の見通しについて調査したもの。総合指数の市場予想は88.2。前回の87.6から上昇する見込み。予想通りとなれば3ヵ月ぶりの上昇となりドイツの景気が上向いていくことが期待できる。結果が市場予想を上回ればユーロ買い、下回ればユーロ売りの材料となる可能性がある。特に予想から下振れ、前回からの改善が否定された場合はユーロ売りに注意したい。22:30の米・11月耐久財受注は、自動車・家具・航空機など耐久年数が3年以上の消費財の新規受注額を集計した指標である。市場予想は総合値が3.0%、航空機を除いたコア値は0.3%となっている。市場予想を下回ればドル売りが強まる可能性がある一方、予想を上回ればドル買い材料と判断される可能性があるため発表時間に注意したい。