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米ISM製造業景況指数に注目

米ISM製造業景況指数に注目

米ISM製造業景況指数に注目

掲載日:2026.02.02

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本日のポイント

  1. 1 米・1月製造業PMI改定値
  2. 2 米・1月ISM製造業景況指数

30日のNY市場ではドルが堅調に推移。次期FRB議長にウォーシュ氏が選任されることが濃厚となったとの報道で朝方から強まったドル買いがNY市場まで継続した。22:30に発表された米12月PPIが強い結果だったこともドル買いを強めたか。米政府機関の閉鎖が再び始まったが、すでに与野党は予算案の修正案で合意しており、今回の閉鎖は短期にとどまる見通しとなっている。ドル円はNY市場開場前に154.38円の高値から反落していたが、NY市場に入ると再び買いが強まった。さらに、強い結果となった指標の影響も相まって154.76円まで高値を更新した。ドル買いはユーロに対してもNY市場に入ると加速。月曜日始値付近の1.1846ドルまで下げ幅を拡大した。ゴールドは前日NY市場に続き下落。一時4,680ドルの安値をつけた。前日高値の5,600ドルから約900ドルの大幅な下落で週足を陰線とした。

本日の東京市場では、週末から続くドル買いに加え、高市首相による週末の発言が円安容認だと受け取られ、朝方は円売りが強まった。ただ、朝方の円売りが一服すると円は買い戻され、ドル円やユーロ円は本日の始値を下回っている。朝方の円売りが短期的な値動きとなった要因として、トランプ大統領のドル安容認発言の後だったことや、高市首相本人から誤解だと釈明されていることが考えられる。ドル円は155.51円まで上昇し一週間ぶりに155円台をつけたが午後は軟調に推移。先週末終値付近まで値を戻している。ユーロ円も同様の値動きで、朝方に上昇して184.27円の高値をつけたが、金曜NY市場後半の水準まで反落している。ゴールドは先週後半に続き下落。4,433ドルまで下げ幅を拡大している。

本日の注目ポイントとして、23:45の米・1月製造業PMIの改定値と24:00の米・1月ISM製造業景況指数が挙げられる。製造業PMIは、米国内の製造業の購買担当者を対象に景況感を調査した指標である。結果が50を上回ると景気拡大、下回ると景気後退の目安とされる。市場では、1月の速報値どおりの51.9となることが見込まれている。速報値に比べ注目度は劣るが、市場予想に反して数値の改定があった場合はドルの売買に影響がでる可能性がある。本日の市場でPMIより注目を集めると考えられるのが24:00の1月ISM製造業景況指数だ。同指標は、米国の製造業分野の購買担当者を対象に景況感に関するアンケート調査を実施したものだ。PMIと同じく、50が景気拡大・後退の分水嶺とされている。昨年2月分を最後に50未満での推移が続いている。今回の市場予想は48.5。50は下回るものの、1年2ヶ月ぶりの低水準となった前回からは回復する見込み。市場予想を超える改善が見られればドル買いの材料となる可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。