次期FRB議長に関する報道を受けドル買い強まる
掲載日:2026.01.30
本日のポイント
- 米・12月生産者物価指数
- 米・1月シカゴ購買部協会景気指数
29日のNY市場では、前週分新規失業保険が予想より弱い結果だったことなどから序盤はドル売りが先行していたが、その後ドル買いに転じた。ドル円は152.68円まで下落し日通しの安値を更新したが、売りは続かず153.21円まで切り返した。ユーロドルは一時1.1972ドルまで上昇したが、1.190ドルまで急落。ただ、その後は1.19ドル台半ばまで買い戻された。連日強い値動きとなっていたゴールドは東京市場から5,500ドル台付近で高止まりしていたが24:00ごろ、5,097ドルの安値をつける急落となった。
本日の東京市場では「トランプ米政権がFRBの次期議長に、元FRB理事のケビン・ウォーシュ氏を指名する準備を進めている」との報道を受けドル買いが強まった。ウォーシュ氏はインフレ抑制を重視するタカ派として知られている。報道後からドル円は堅調に推移し、一時154.13円まで上昇。その後も153.9円台を中心とする値動きとなっている。ユーロドルは前述の次期FRB議長に関する報道を受けて、前日の安値と並ぶ1.189ドル台まで急落。その後も買戻しの動きは限定的で、1.19ドル台前半で推移している。ゴールドは前日の急落から5,440ドル台まで300ドル以上値を戻していたが、次期FRB議長の報道後、再び急落。5,114ドルの安値を付けた後、5,100ドル台で推移している。
本日の注目ポイントは22:30の米・12月生産者物価指数(PPI)と23:45の米・1月シカゴ購買部協会景気指数だ。PPIは、米国の労働省が、米国内の製造業者による約1万品目の販売価格を調査し、発表するものである。市場予想は前年比2.8%、前月比0.2%。コア指数は前年比2.9%、前月比0.2%。総合値とコア指数ともに、前年比の伸びが前回から鈍化する見込み。結果が予想を上回り前回の前年比3.0を超えるとドル買いが強まる可能性がある。23:45に発表されるシカゴ購買部協会景気指数は、シカゴ地区の製造業部門の景況感を示す指標だ。50を超えれば製造業部門の景気拡大を示し、50を割り込むと景気後退を示す。米ISMの発表する製造業購買担当者景気指数の1営業日前に発表されるため、その有力な先行指標とされる。今回の市場予想は43.5で前回と同水準になることが見込まれている。結果が予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの材料と判断される可能性がある。