米政策金利発表後のパウエルFRB議長の会見に注目
掲載日:2026.01.28
本日のポイント
- 米・FOMC政策金利発表
- 米・パウエルFRB議長の定例会見
28日のNY市場ではドル売りが強まった。日本時間夕方まではドルを買い戻す動きも見られていたが、片山財務大臣が「米国当局と緊密に連携しながら適切な対応をとる」と述べたことや、トランプ大統領がドル安を懸念していない姿勢を示したことが伝わるとドル売りが加速した。24:00に発表された米・1月消費者信頼感指数と1月リッチモンド連銀製造業指数はともに弱い結果となり、ドル買いに転じる材料がなかった。ドル円はNY市場に入ると前日安値の153.3円付近を下抜け、152.58円まで下落。その後、トランプ大統領の発言を受け152.1円まで下げ幅を拡大した。ユーロドルは東京市場閉場後から上昇しており、NY市場もその流れを継いだ。1.19ドル台後半を付けた後しばらく揉んだが、トランプ大統領の発言を受けて上昇が強まり1.20ドルを突破した。ゴールドは5,100ドルを目前に揉み合いが続いていたが、トランプ大統領の発言で急騰。5,190ドルまで高値を更新した。
本日の東京市場はドル買い優勢。昨日の海外市場で進行したドル安に対しての、ドルの買戻しの動きか。ドル円は朝方からじりじりと上昇。しかし153円の節目で売り圧力が強まり、152.47円まで押し戻された。その後は152.6円台で値動きが乏しくなっている。ユーロに対してもドルの買戻しが見られ、ユーロドルは1.199ドル〜1.20ドル付近での値動きとなっている。一方で、ゴールドは前日NY終盤の流れを継ぎ、上昇を続けている。朝方に買い支えの強さを確かめると、10:00ごろから上昇を開始。15:30現在で5,266ドルまで高値を伸ばしている。日米の政治的リスクへの懸念や日本による為替介入などへの懸念からゴールドに資金が流れやすくなっている。
本日の注目ポイントは、28:00のFOMC政策金利の発表と、その後28:30から予定されているパウエルFRB議長の定例会見だ。今回の会合では政策金利が据え置かれる見込み。また、経済予測の概要や委員の金利見通しも今回は更新がないため、パウエル議長の会見へ注目が集まりやすいだろう。市場では、5月末で任期を終えるパウエル議長の在任期間中は利下げが行われないとの見方が優勢となっている。一方で、1月9日に大陪審への召喚状を受け取るなど、トランプ大統領からの利下げ圧力は強まっている。これに対し、11日に公開した声明では、「政府からの圧力に負けず金融政策を運営する強い意志がある」と表明したが、今回の会見で再度、政局からの圧力に対するコメントがあるか注目される。また、任期終了後に理事としてFRBに残るかなどの話題について触れればドルの売買に影響をもたらす可能性が高い。