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米国の経済指標に注目

MARKET REPORT

マーケットレポート

米国の経済指標に注目

米国の経済指標に注目

掲載日:2026.02.04

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本日のポイント

  1. 1 米・1月ADP雇用統計
  2. 2 米・1月ISM非製造業景況指数

3日のNY市場では前半にドルが売られた後、膠着した。注目される経済指標はない中、米株価の軟調な推移がドルの重しとなったか。なお、トランプ大統領が歳出法案に署名し政府機関の閉鎖が短期間にとどまることが決定したが、相場の反応は限られた。155.87円付近で開場したNY市場のドル円は、155.53円まで下落。後半は下げ渋り、155.7円台を中心に方向感の乏しい値動きが続いた。ユーロドルはNY市場前半で買いが強まり、日通しの高値となる1.1828ドルまで上昇。その後、1.181ドル台での揉み合いとなった。この日、東京市場開場前から堅調な推移をしていたゴールドは、NY市場に入ると売買が交錯。4,900ドル台前半で膠着した。

本日の東京市場では、円売りが進んだ。今週末に控えている衆院選後に円安となることを見越したポジション構築が進んでいる可能性がある。ドル円は午前中に堅調な推移で156円台前半へと水準を切り上げ、昼過ぎには156.39円の高値をつけた。午後は156円台前半で売買が交錯。一方ユーロドルを見ると、ユーロ買いがやや強い。ユーロドルは午前中に買われ、昼過ぎに1.1835ドルの高値をつけた。ゴールドは東京市場開場後、前日NY市場でのレンジを上離れし、5,000ドル台に乗せた。その後も上昇が続き、5,090ドルまで上昇幅を拡大している。

本日のポイントは、22:15の米・1月ADP雇用統計と、24:00の1月非製造業景況指数だ。ADP雇用統計は米民間企業のADP社が発表するもので、ADP社の顧客である約40万社の給与計算データから民間の非農業部門雇用者数の増減を調査したデータである。今週末に発表予定だった労働省の1月分雇用統計が米政府閉鎖の影響で発表が延期されるため、ADP雇用統計が平常時より注目される可能性がある。今回の市場予想は4.8万人増で前月分から増加する見込み。米国の雇用は徐々に回復してきてはいるが、当局者の中には労働市場を懸念する声がまだある状況だ。今回の結果が市場予想を超える強い結果だった場合、雇用への懸念が後退しドル買いが進む可能性がある。24:00に発表されるISM非製造業景況指数は、米国の非製造業の購買担当者を対象に景況感を調査した指標で、50が景気拡大・縮小の分岐点となる。昨年6月分以降は50以上での推移を続けている。市場予想は53.5。14ヵ月ぶりの高値となった前月からは後退するものの、堅調な推移は維持される見込み。結果が市場予想を超えればドル買い、下回ればドル売りの材料と判断される可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。