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衆院選を控えた様子見ムードとなるか

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衆院選を控えた様子見ムードとなるか

掲載日:2026.02.06

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本日のポイント

  1. 1 米・2月ミシガン大学消費者態度指数【速報値】
  2. 2 米・ジェファーソンFRB副議長の発言

5日のNY市場では、22:30に発表された前週分の新規失業保険申請件数や、24:00のJOLTS求人件数が予想より弱い結果だったことからドル売りが先行した。ただ、その間に行われたECBのラガルド総裁会見で、ユーロ高によるインフレへの影響が言及されると、市場では利下げ期待が台頭。これに伴いユーロも下落した。ドル売りとユーロ売りが交互に進んだ一方で円買いが強まる材料はなく、ドル円やユーロ円は底堅く推移した。ドル円は欧州市場で付けた157.33円からの下落中に新規失業保険申請件数が発表され、156.53円まで下落幅を拡大。ただ、その後のJOLTS求人件数の弱い結果を受けての下落では安値を更新せず、売り一服後に157円まで反騰した。ユーロ円はラガルド総裁の会見内容を受け一時184.55円まで下落したが、直ちに185円台まで買い戻された。その後は185.0円を挟んで売買が交錯した。ユーロドルはドル売り・ユーロ売りそれぞれの材料が意識されるなかでボラティリティが拡大した。しかし、明確な方向感は定まらず、1.180ドルを挟んで売買が交錯した。

本日の東京市場では、小幅にドルが売られた。ドル円は朝方の157円ちょうど付近から156.5円まで下落。しかし前日安値付近の同水準では買いが入り、その後は方向感に欠ける値動きが続いた。ユーロドルは開場後から徐々に高値を切り上げながら1.180ドルまで買い戻されている。週末に衆院選挙を控える中、海外市場でポジション調整に起因する値動きが発生する可能性がある。選挙では事前調査で与党有利とされており、市場でもここまで円売りでの織り込みが進んでいる。そのため焦点は与党が3分の2以上の議席を確保できるかどうかであろう。3分の2を超えると週明けに円売りが強まる可能性がある。

本日のポイントは24:00に発表される2月ミシガン大学消費者態度指数の速報値と、26:00から行われるジェファーソンFRB副議長の発言だ。ミシガン大学消費者態度指数は、米国内の消費者500人を対象とした電話調査からまとめたもので、速報値ではそのうちの60%への調査結果が発表される。市場予想は55.0で、前回の56.4を下回る見込み。結果が市場予想を超えればドル買い、下回ればドル売りの材料と判断される可能性がある。26:00から発言が予定されているジェファーソンFRB副議長は、1月FOMCの前に行われた講演で「FRBがこれまで実施した利下げにより、政策金利は中立水準の範囲に入った」としており、今後1年間のインフレ動向について「楽観視している」と述べている。この見方に変化が無いか確認できれば、今後の金融政策の行方を探るヒントとなり、ドルの値動きに影響を与える可能性がある。指標が予想通りとなりジェファーソン氏の発言でもサプライズが無ければ、週末の衆院選に向けた様子見ムードが広がる可能性が高い。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。