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円買いの流れ継続し、ドル円は152円台つける

円買いの流れ継続し、ドル円は152円台つける

円買いの流れ継続し、ドル円は152円台つける

掲載日:2026.02.12

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本日のポイント

  1. 1 米・先週分新規失業保険申請件数
  2. 2 米・1月中古住宅販売件数

11日のNY市場では、円買いが進んだ。その一方で、ドルとユーロを比べるとドルがやや値を上げている。22:30に発表された1月雇用統計は強い結果。非農業部門雇用者数、失業率、平均時給のいずれも市場予想より強い値となった。ベンチマーク改定は86.2万人の下方修正だった。雇用者数発表後、市場は強いドル買いで反応。発表前に153.48円だったドル円は154.64円まで急騰した。ただ月曜から続いている円買いは根強く、すぐに反落。152,54円まで安値を切り下げた。一方で、ユーロドルは雇用統計発表前の水準まで戻らず下落。雇用統計発表後、1.1832ドルを付けた後、1.185ドル台までは買い戻されたがこの水準では上値が重く、再び下落を試す展開となった。後半では1.189ドル台まで戻す場面もあったが、1.19ドルには届かなかった。ゴールドは雇用統計発表後に値幅が広がる場面はあったが、トレンド発生には至らず、ほぼ横ばいでの推移にとどまった。

本日の東京市場でも円買いが先行した。ただ、ドル円が1月28日につけた安値に接近すると反発。同水準は2022年から2023年にレジスタンスとして意識されていた水準でもあり、強く意識されているとみられる。ドル円は昼過ぎに152.26円まで下落したが、その後は切り返して153円台まで値を戻した。ユーロドルは午後に1.186ドル台まで下落した後、同水準でもみ合いとなっている。ゴールドは5,050ドルから5,060ドル台のレンジでもみ合いが継続。

本日のポイントは、22:30の米・先週分新規失業保険申請件数と、24:00の米・1月中古住宅販売件数だ。新規失業保険申請件数の市場予想は22.4万件で、前回の23.1万件から減少することが見込まれている。昨日発表された雇用統計では、失業率の減少や雇用者数の増加の面で市場の見込みより強いデータが示された。最新の情報である先週分新規失業保険申請件数でも強い結果が示されれば、利下げ期待がさらに後退しドル買いが強まる可能性がある。24:00の中古住宅販売件数は民間組織の全米リアルター協会(NAR)が発表するもので、中古住宅の契約状況を示す指標だ。署名済であっても引き渡しがされていない住宅を集計している。今回の市場予想は415万件。予想より強い結果となればドル買い、弱ければドル売りの材料と判断される可能性がある。指標結果が弱くドル円が下落に向かった場合、152.0円を下抜けるか注目したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。