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ドル円は方向感を探る展開つづく

ドル円は方向感を探る展開つづく

ドル円は方向感を探る展開つづく

掲載日:2026.02.17

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本日のポイント

  1. 1 米・2月NY連銀製造業景気指数
  2. 2 米・バーFRB理事の発言

16日のNY市場はプレジデンツデーで休場。同時間帯での取引は小幅にドル買いが進んだ。ドル円は欧州市場に入り153.62円の高値を付けた後、失速していたが、24:00頃から再び上値を試した。しかし高値には届かず153.4円で小幅に揉み合う展開となった。ユーロドルは1.1846ドルまで小幅に下落した後、1.1855ドルまで反騰した。ゴールドは5,000ドルちょうど付近での揉み足が続いた。

本日の東京市場では、円買いが優勢となった。昨日発表された日・実質GDPが市場予想を下振れたことで、日銀による早期の利上げへの過度な思惑が後退したが、一方でドルやユーロを買い上がる材料もないといった状況か。また、米国とイランとの協議を巡る不透明感がリスクオフの円買いを促した可能性もある。ドル円は、朝方に前日の上昇基調を継いで153.75円まで上昇したが、その後反落。152円台半ば~153円台半ばのレンジをブレイクできなかった。15:30時点で152.84円の安値をつけている。一方でユーロに対してはドルが強く、ユーロドルは一時1.1833ドルまで下落した。

本日のポイントは22:30の米・2月NY連銀製造業景気指数と、26:45からのバーFRB理事の発言だ。NY連銀製造業景気指数は、NY州の約200の製造業者を対象にした調査により製造業部門の景況感を測定したもので、フィラデルフィア連銀製造業景気指数やISM製造業購買担当者景気指数に先んじて発表されるため速報性が高い指標だ。0を上回る数値は景況感の改善を示し、0を下回る数値は景況感の悪化を示す。今回の市場予想は+6.2。前回の+7.7からは下がるものの、2ヵ月連続でのプラス圏となる見込み。米製造業は昨年、投入コストの上昇や不安定な需要、通商政策を巡る不確実性を背景に勢いを欠いていたが、前月の同指標で予想以上の回復を見せるなど、やや回復傾向にある。結果が市場予想を上回ればドル買い材料と判断される可能性がある。26:45から発言するバーFRB理事は中立的なスタンスの人物だが、ここ最近はインフレ再燃を懸念して利下げに慎重な姿勢をみせていた。先週発表された雇用統計とCPIの強弱入り混じった結果をどのように認識しているか注目したい。また、本日は米国の3連休明けとなる。休暇明けのNY勢の影響が市場にどう表れるのかも注目したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。