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日GDPの結果受け、円売り先行

日GDPの結果受け、円売り先行

日GDPの結果受け、円売り先行

掲載日:2026.02.16

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本日のポイント

  1. 1 欧・12月鉱工業生産
  2. 2 米・ボウマンFRB副議長の発言

13日のNY市場では、22:30に発表された米CPIが前年比2.4%と市場予想を下回ったことで、年内の利下げ観測が強まり、ドル売り優勢となった。ドル円は東京市場から欧州市場にかけて上昇し153円台を回復していたが、米CPIの結果を受けて反落。152.6円の安値をつけた後、152円台後半で推移した。ユーロドルは米CPIの発表後、1.1884ドルまで上昇。しかし、ドイツの金利低下の影響などで勢いは続かず、1.1848ドルまで反落した。その後は1.1870ドルを挟んで売買が交錯した。

本日の東京市場では、円売り優勢となった。金曜NY市場の円買いへの反動に加え、8:50に内閣府が発表した実質GDPが市場予想を下回っていたことが円売り材料となったか。ドル円は朝方、152.8円台で推移していたが、GDPが発表されると、上昇の勢いが強まった。昼過ぎまでは153円付近での揉み合いが続いたが、午後に153.2円台まで高値を切り上げた。一方で、ユーロドルは方向感に欠ける小幅な値動き。1.186ドル台での揉み合いに終始した。

本日のポイントは、19:00に発表される欧・12月鉱工業生産と、22:25から予定されているボウマンFRB副議長の発言だ。鉱工業生産は、ユーロ圏の製造業、鉱業部門における生産動向を表す指標である。同指数はユーロ圏における鉱工業の景気拡大・縮小の重要な指標であり、他の経済指標と共に経済の転換点を早期に確認するために使用される。今回の市場予想は前月比-1.5%で、4ヵ月ぶりの低下が見込まれている。予想より高い数値はユーロにとって買い材料であるとされるが、予想より低い数値はユーロにとって売り材料であると解釈される。22:30から行われる全米銀行協会(ABA)会議に出席するボウマンFRB副議長はハト派スタンスの人物として知られており、最近でも労働市場悪化を懸念して利下げの必要性を述べている。先週発表された雇用統計では好調な結果が示され、市場では利下げ観測が後退した。一方で、先週金曜に発表されたCPIは市場予想を下回り、利下げ観測が強まることとなった。強弱入り混じる経済指標を受け、どのような見解が示されるかに注目したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。