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中東情勢に神経質に反応する相場環境が続く

中東情勢に神経質に反応する相場環境が続く

中東情勢に神経質に反応する相場環境が続く

掲載日:2026.03.25

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本日のポイント

  1. 1 米・週間原油在庫
  2. 2 米・5年債入札

24日のNY市場では、米国の2年債入札が低調だったことを受けドル買いが強まる場面があったが、買い一巡後は米長期金利が上昇幅を縮めたことや、為替介入への警戒感が上値を抑えた。NY市場閉場後、「米国の交渉担当者であるウィトコフ氏とクシュナー氏はイランとの1カ月間の停戦に向けて取り組んでいる」との報道が伝わり、ドルは反落した。ドル円は中東情勢の先行き不透明感が意識される中、しばらく158円台後半でのもみ合いが続いたが、2年債入札後、159.19円まで上値を伸ばした。しかし、停戦に向けた取り組みの報道が伝わると一時158.37円まで反落した。ユーロドルはNY市場前半、方向感なく推移していたが、後半になるとドル買いが強まり、一時1.1557ドルまで下落。ただ、売りが一巡すると、日通しの高値となる1.1628ドルまで反騰した。

本日の東京市場は、ドル買い優勢。NY市場終了後に強まったドル売りに対して買い戻される形となった。米政府がイランに対して送った和平案は、そのまま受け入れられる可能性が低い内容だと市場に判断されている。米国が停戦を模索しているとの報道も出たが、先行き不透明感からドルの底堅さが続いている。ドル円は朝方から158円台後半でのもみ合いが続いていたが、昼前から徐々に水準を切り上げ、159円まで買い戻された。ユーロドルは午前中に1.1630ドルまで上昇し昨日の高値を上回る場面があったが、その後は軟調に推移し、1.1589ドルまで下落した。

本日のポイントは、23:00の米・週間原油在庫と、26:00の米・5年債入札だ。週間原油在庫は、米国内で保有されている商業用原油の量を週ごとに集計した指標である。足元では、ドルの売買が原油価格の上下に神経質に反応している。現状、原油価格は中東情勢の進展に左右されているが、原油在庫に大幅な減少があった場合は、原油価格を押し上げる材料となる可能性がある。さらに、26:00には5年債入札が予定されている。前日の2年債入札では、低調な結果を受けて一時的に米国金利が上昇し、ドル買いが強まった。本日の5年債入札も低調に終われば、ドル買い材料となる可能性がある。なお、市場は依然として中東情勢に関するニュースに神経質に反応する状況が続いているため、報道には引き続き注意を払っておきたい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。