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東京市場はドル買い先行も上値重い

東京市場はドル買い先行も上値重い

東京市場はドル買い先行も上値重い

掲載日:2026.04.15

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本日のポイント

  1. 1 米・4月NY連銀製造業景気指数
  2. 2 米・週間原油在庫

14日のNY市場では、序盤にドル売りが先行したが、その後は買い戻しが入り、主要通貨はおおむね横ばいとなった。序盤のドル売りは米3月PPIが予想を下回ったことに加え、米国とイランの交渉再開期待が意識されたことが背景にある。ただ、その後は米金利の上昇やインフレ期待の上振れがドルの支えとなり、ドルは下げ幅を縮小した。こうした中、ドル円は一時158.61円まで下落した後、158.9円まで反発し、終盤は158.8円前後で推移した。一方、ユーロドルは一時1.1810ドルまで上昇した後、1.179ドル台まで反落し、同水準で小幅な揉み合いとなった。

本日の東京市場は、ドル買いが先行したものの後半の主要通貨は横ばいとなった。米国とイランの交渉を巡って楽観と悲観が混在し、市場では原油先物の値動きをにらみながら方向感を探る展開。また、日銀が4月会合で利上げに踏み切るかどうかが明確でないことも様子見につながり、相場は一方向に傾きにくかった。ドル円は朝方の158円後半から仲値後に水準を切り上げ159.0円を超える場面もあったが、その後は伸び悩み158円台後半での揉み合いとなった。ユーロドルは午前中に一時1.1778ドルまで下落したが、1.18ドル付近まで反騰した。

本日のポイントは21:30の米・4月NY連銀製造業景気指数と22:30の米・週間原油在庫だ。NY連銀製造業景気指数は、NY州の約200の製造業者を対象にした調査により製造業部門の景況感を測定している。0を上回る数値は景況感の改善を示すが、0を下回る数値は景況感の悪化を示す。前回は-0.2で3ヵ月ぶりのマイナス圏となった。今回の市場予想は-0.5と前回からやや鈍化することが見込まれている。予想を下回った場合、米景気への慎重な見方を通じてドル売りにつながりやすく、逆に改善が確認されればドルの下支え材料になりやすい。週間原油在庫は、足元の原油需給とインフレ圧力を探るうえで注目したい。前回は308.1万バレル増加し、3年ぶりの高水準となった。今回も在庫増加が見込まれており、増加幅が大きければ原油価格の上値を抑えてインフレ懸念をやや和らげる可能性がある。一方、予想に反して取り崩しとなれば、中東情勢で不安定な原油相場が反発しやすく、ドル相場にも波及しやすい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。