ECBと米GDP、ドル買い継続か
掲載日:2026.04.30
本日のポイント
- 欧・ECB政策金利&声明発表
- 米・第1四半期GDP【速報値】
29日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。中東情勢の緊迫化を受けて原油価格が上昇し、有事のドル買いが意識されたことに加え、FOMCで政策金利が据え置かれたものの、タカ派色が意識されたことが背景にある。4人の反対票のうち利下げ支持のミラン理事以外の3名が「現時点で声明に緩和バイアスを盛り込むことは支持できない」などとし、政策決定に反対した。こうしたFRB内の動きを受け、ドル円は160円台に乗せて一時160.48円まで上昇し、終盤も160.32円前後で推移した。一方、ユーロドルはドル買い地合いが重しとなり、一時1.1662ドルまで下落し、終盤は1.1675ドル近辺で引けた。
本日の東京市場では、ドル買いが継続した。前日のNY市場で中東情勢の緊迫化やFOMC後の発表を背景にドル買いが強まった流れを受け、東京時間も原油高とドル買いの地合いが続いた。一方で、160円台後半では日本の通貨当局による実弾介入への警戒感も意識され、上値は重かった。こうした中、ドル円は朝方に160円ちょうど付近まで弱含む場面があったものの、その後はじり高となり、15時時点で160.67円まで上値を伸ばしている。ユーロドルは軟調に推移し、1.1656ドルの安値をつけた。
本日のポイントは、欧・ECB政策金利と声明発表、そして21:30の米・第1四半期GDP速報値だ。足元ではエネルギー価格上昇を背景にユーロ圏のインフレ再加速懸念がくすぶる一方、3月会合では政策金利が据え置かれていた。今回は政策変更そのものよりも、声明でインフレや景気の下振れリスクをどう評価するかが焦点になりやすい。市場では、即時の利上げというより今後のスタンスを探る材料として受け止められやすく、声明が想定よりタカ派ならユーロ買い、慎重な景気認識が強ければユーロ売りにつながる可能性がある。一方、米・第1四半期GDP速報値は、米景気の勢いを確認する重要指標だ。市場予想は前期比年率+2.2%となっている。前回2025年第4四半期は年率0.5%成長にとどまっていたため、今回は米景気が持ち直しているのか、それとも減速感が続いているのかが焦点となる。結果が予想を上回れば米景気の底堅さが意識されてドルを支える可能性がある一方、予想を下回れば景気減速懸念を通じてドル売り材料となる余地がある。