介入警戒と米ISM待ちでドルは一進一退か
掲載日:2026.05.01
本日のポイント
- 米・4月製造業PMI【改定値】
- 米・4月ISM製造業景況指数
30日のNY市場では、主要通貨はおおむね横ばいとなった。NY市場前の時間帯には、日本当局によるドル売り円買い介入とみられる動きでドル円が155.6円まで急落する場面があったが、NY市場では米経済指標の強さを受けてドル買いが先行した。米新規失業保険申請件数が予想を下回ったことや、米第1四半期の個人消費が予想を上回ったことがドルの支えとなった。ただ、その後は米金利の低下が重しとなり、ドルは上げ幅を縮小した。こうした中、ドル円はNY市場で一時157.11円まで上昇した後、156.20円まで下落し、後半は156円台半ばを中心とした推移となった。一方、ユーロドルは序盤に1.1682ドルまで下落する場面もあったが、その後はドルの上げ幅縮小を受けて1.1741ドルまで上昇し、終盤も1.173ドル台で推移した。
本日の東京市場では、ドル買いが先行した後は小動きとなった。前日の為替介入によるドル円急落を受け、朝方は実需筋のドル買いが入りやすかったことが背景にあるか。一方で、追加介入への警戒感も根強く、買いが一巡した後は上値を追いにくい地合いとなった。ドル円は朝方に156円台半ばから後半で推移した後、仲値公示に向けた買いで157円台前半へ上昇した。その後は追加介入への警戒感からか伸び悩み、157円台前半を中心とした小動きとなった。なお、閉場後にはドル円が再び155.49円付近まで急落しており、昨日の安値圏を意識する動きもみられる。一方でユーロドルは1.172ドル台での小幅な推移となった。
本日のポイントは、22:45の米・4月製造業PMI改定値と、23:00の米・4月ISM製造業景況指数だ。米・製造業PMI改定値は、S&Pグローバルが公表する製造業の景況感を示す指標で、先日発表された速報値では54.0と3月の52.3から上昇し、2022年5月以来の高水準となった。生産や新規受注の改善が指数を押し上げており、本日発表予定の改定値でも強さが維持されるかが注目される。なお、市場予想では速報値通りの数値となることが見込まれている。速報値から上方修正されれば米製造業の底堅さが意識されてドルを支える可能性がある一方、下方修正されれば改善期待がやや後退し、ドル売り材料となる余地がある。また、ISM製造業景況指数は米製造業の景気判断で特に注目されやすい指標だ。前回3月分は52.7と2月の52.4から上昇し、好不況の分かれ目となる50を3ヵ月連続で上回った。今回の市場予想は53.2で、前回からさらに改善する見込みとなっている。結果が予想を上回れば米景気の底堅さが意識されてドル買いにつながりやすい一方、予想を下回れば景気減速懸念を通じてドル売り材料となる可能性がある。