ドル円2週間ぶり高値、ドル買い優勢か
掲載日:2026.05.19
本日のポイント
- 米・ウォラーFRB理事の発言
- 米・4月中古住宅販売保留
18日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。先行する欧州市場では、いったんドル円が下押しする場面もあったが、その後は底堅く推移。中東情勢の和平進展が見通せないなか、原油価格や米金利の上昇が意識され、ドル買いが入りやすい地合いとなった。こうした流れからドル円は159.08円まで上昇し、ユーロドルは上値の重い展開となった。
本日の東京市場でも、ドル買いが優勢となった。中東情勢に大きな進展がない中、原油高や米金利上昇がドル買いを支えた。加えて、日本の財政悪化懸念を背景とした円売り圧力も意識され、ドル円は朝方の水準から切り上げる展開となった。一方で、159円台では為替介入への警戒感も根強く、上値を追う動きは限られた。こうした中、ドル円は午前中に159円付近まで上昇。一時159円ちょうど付近で揉み合いとなった後、16時時点で159.11円まで上昇し、4月30日以来の高値を更新した。ユーロドルは朝方から軟調に推移し、1.163ドル台まで下落した。
本日のポイントは、21:00の米・ウォラーFRB理事の発言と、23:00の米・4月中古住宅販売保留だ。直近では、4月下旬にFRBの地域連銀運営の見直しに言及し、5月8日にもFRBの業務運営に関する講演を行っており、金融政策そのものよりもFRBの制度・運営面に関する発言が続いている。もっとも、ウォラー理事はFRB理事として投票権を持つため、質疑などでインフレや雇用、政策金利の見通しに触れれば、米金利やドル相場が反応する可能性がある。足元では中東情勢や原油価格の動向がインフレ見通しに影響しやすくなっており、発言内容には注意したい。また、23:00には米・4月中古住宅販売保留が発表される。中古住宅販売保留は、契約段階の住宅販売動向を示す指標で、今後の中古住宅販売件数の先行指標として見られやすい。前回3月分は前月比+1.5%と改善していた。今回の市場予想は前月比+1.3%で、伸びはやや鈍化するものの、引き続き増加が見込まれている。住宅ローン金利の高止まりが続くなか、住宅需要の底堅さが確認されるかが焦点だ。結果が市場予想を上回れば米住宅市場の底堅さが意識されてドルを支える可能性がある一方、弱い内容となれば景気減速懸念を通じてドル売り材料となる余地がある。