主要通貨は小動き、今夜のFOMC議事録に注目
掲載日:2026.05.20
本日のポイント
- 米・バーFRB理事の発言
- 米・FOMC議事録公表
19日のNY市場では、序盤でドル買いが優勢となった。エネルギー価格の上昇を背景にインフレ圧力が意識され、FRBがタカ派的な姿勢に傾く可能性が市場で意識されたことが背景にある。加えて、中東の和平合意を巡る不透明感も安全資産としてのドル買いにつながった。こうした中、ドル円は159.25円まで高値を切り上げ、ユーロドルは1.1593ドルの安値をつけた。ただNY市場後半ではドル買いが続かず足踏みとなった。
本日の東京市場では、主要通貨は方向感に欠ける展開となった。前日のNY市場でドル買いが優勢となった流れを一部引き継ぎ、米金利の高止まりや中東情勢への警戒感がドルの支えとなった。一方で、ドル円は上値では為替介入への警戒感も意識されてか、積極的に買い進む動きは限られた。こうした中、ドル円は158円後半を中心に推移し、上値の重さと底堅さが交錯する小動きとなった。ユーロドルも大きな方向感は出にくく、相場全体としては様子見ムードの強い展開だった。
本日のポイントは、米・バーFRB理事の発言と、27:00のFOMC議事録公表だ。バーFRB理事は「消費者の金融健全性指標」をテーマに講演予定となっている。金融政策そのものが主題ではないものの、家計の金融環境や信用状況に関する発言があれば、米景気の見方を通じてドル相場に影響を及ぼす材料となる可能性がある。加えて、同氏は直近でも銀行規制や流動性規制に関する発言をしており、金融システムや信用環境への見方にも注意しておきたい。また、27:00には4月28・29日開催分のFOMC議事録が公表される。前回会合では政策金利が据え置かれた一方、複数のメンバーが緩和バイアスを維持する表現に反対しており、FRB内でインフレ警戒や利下げ時期を巡る温度差が出ていた。足元では中東情勢を背景としたエネルギー価格の上昇や、インフレ再加速への警戒が意識されているため、議事録でタカ派的な議論が目立てばドル買いにつながる可能性がある。一方、景気や雇用の下振れリスクへの言及が強ければ、ドルの上値を抑える材料となりやすい。