ドル円は昨夜に続き高値更新、米ADP雇用統計とISMに注目
掲載日:2026.07.01
本日のポイント
- 米・6月ADP雇用統計
- 米・6月ISM製造業景況指数
30日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。FOMC後の米利上げ観測が引き続きドルの支えとなるなか、米5月JOLTS求人件数が759.4万件と市場予想の735.0万件を上回り、労働需要の底堅さが意識された。米6月消費者信頼感指数も94.2と前回の93.1から改善し、米景気への過度な懸念が和らいだこともドル買い材料となった。一方、ドル円が約40年ぶりの高値圏にあることで政府・日銀による為替介入への警戒感は強くなっているためか、円売りが一方的に加速しにくい状況でもあった。こうしたなか、ドル円は162円台前半から上値を伸ばし、一時162.66円まで上昇した。終盤も162.59円付近で推移し、1986年以来の円安・ドル高水準を更新した。一方、ユーロドルは序盤に1.1437ドルまで上昇したもののその後は米指標を受けたドル買いに押され、上値の重い展開となった。
本日の東京市場では、前日のNY市場で進んだドル高・円安の流れを引き継ぎドル買いが進んだ。日銀短観では大企業製造業の業況判断が改善したものの、日銀の追加利上げ観測を大きく強める材料にはならず、円買いにはつながりにくかった。一方、約40年ぶりの円安・ドル高水準にあることで、政府・日銀による為替介入への警戒感も強く、上値では慎重な動きとなった。こうしたなか、ドル円は一時162.84円まで上昇した。その後は介入警戒感も意識されてか伸び悩み、午後にかけては162円台後半で上値の重い展開となった。ユーロドルはドル高地合いを背景に上値が重く、1.14ドル付近で推移した。
本日のポイントは21:15の米・6月ADP雇用統計と、23:00の米・6月ISM製造業景況指数だ。米6月ADP雇用統計は、市場予想が11.2万人と前回の12.2万人から小幅な鈍化が見込まれている。前日のJOLTS求人件数が市場予想を上回り、労働需要の底堅さが意識された流れがあるだけに、ADPでも予想を上回る結果となれば、米労働市場の底堅さが改めて確認され、ドル買い材料となりやすい。一方、予想を下回れば、雇用の伸び鈍化が意識され、米金利低下を通じてドルの上値を抑える可能性がある。また、米6月ISM製造業景況指数は、市場予想が53.8と前回の54.0から小幅に低下するものの、景気拡大・縮小の分岐点となる50は下回らないことが見込まれている。予想を上回り景気の底堅さが意識されれば、米利上げ観測を支える材料となりやすい。一方、予想を下回る結果となれば、製造業の減速懸念が意識され、ドル売りにつながる可能性がある。