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ドル買い一服、米雇用統計で労働市場を確認へ

ドル買い一服、米雇用統計で労働市場を確認へ

ドル買い一服、米雇用統計で労働市場を確認へ

掲載日:2026.07.02

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本日のポイント

  1. 1 米・前週分新規失業保険申請件数
  2. 2 米・6月雇用統計

1日のNY市場では、ドル売りが先行した。米6月ADP雇用統計と米6月ISM製造業景況指数がともに市場予想を下回り、前日まで続いていたドル買いの勢いが後退した。加えて、ウォーシュFRB議長が「インフレの上振れリスクが低下した」との見方を示したことも、米金利低下を通じてドル売り材料となった。もっとも、後半にかけて米金利が下げ幅を縮小すると、ドルも下げ渋る展開となった。こうしたなか、ドル円はNY市場序盤に162.30円まで下落。その後は売りが一巡し、162.60円付近で取引を終えた。一方、ユーロドルは一時1.1363ドルまで下落した後、米指標後のドル売りを受けて1.1412ドルまで上昇した。ただ、後半はドルが下げ渋ったことで伸び悩み、1.1378ドル付近でクローズした。

本日の東京市場では、前日のNY市場でドル買いが一服した流れを受け、ドル円は方向感を欠く展開となり、前日までのドル高・円安の勢いはいったん鈍化した。一方、ドル円は162円台半ばを維持しており、日米金利差を意識したドル買い・円売り圧力も残った。162円台では為替介入への警戒感も強く、積極的に上値を追いにくい状況だった。こうしたなか、ドル円は朝方から162円台半ばで推移した。9時過ぎに162.48円まで下落する場面があったものの、売りの流れは続かず、午前は162.50円台を中心にもみ合った。12時時点では162.52円付近と、NY終値から小幅なドル安水準で推移した。ユーロドルは前日終値付近で小動きとなった後、日経平均の下げ幅縮小を背景にリスク回避姿勢が和らぎ、昼にかけて1.1380ドル台まで小幅に水準を切り上げた。

本日のポイントは21:30の米・前週分新規失業保険申請件数と、米・6月雇用統計だ。前週分新規失業保険申請件数は、市場予想が21.8万件と前回の21.5万件から小幅な増加が見込まれている。前日のADP雇用統計が市場予想を下回り、ドル買いの勢いが一服した後だけに、労働市場の減速感がどの程度広がっているかを確認する材料となる。申請件数が予想を下回れば、雇用環境の底堅さが意識され、ドル買い材料となりやすい。一方、予想を上回る増加となれば、労働市場の軟化が意識され、米金利低下を通じてドルの上値を抑える可能性がある。また、米6月雇用統計にも注目したい。非農業部門雇用者数は市場予想が+11.3万人と、前回の+17.2万人から伸びの鈍化が見込まれている。失業率は4.3%と前回から横ばいの予想で、平均時給も前月比+0.3%、前年比+3.5%と、おおむね前回並みの伸びが見込まれている。前日のADP雇用統計やISM製造業景況指数が弱い内容となったため、今回の雇用統計でも雇用者数の伸び鈍化が目立てば、米利上げ観測の後退を通じてドル売りにつながりやすい。一方、雇用者数や賃金が予想を上回れば、労働市場の底堅さやインフレ圧力の残存が意識され、ドル買いを支える展開が想定される。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。