ドル買い戻し優勢、米ISM非製造業に注目
掲載日:2026.07.06
本日のポイント
- 米・6月ISM非製造業景況指数
- 米・ウォラーFRB理事の発言
3日のNY市場は、米国が独立記念日の振替休日で株式・債券市場が休場だったため、通常のNY市場と比べて参加者が限られ、材料に乏しい展開だった。前日の米雇用統計を受けた米利上げ観測の後退が引き続きドルの重しとなった一方、米国休場で米金利や株式市場を手掛かりにした売買は入りにくかった。ドルは週間ベースで4月以来の大きな下落に向かっていたとされ、雇用統計後のドル売り地合いが残る展開だった。こうしたなか、ドル円は161円台前半を中心に方向感の限られる展開となった。東京時間には一時161円を割り込む場面も見られていたが、NY時間では積極的に一方向へ傾く動きは限られた。ユーロドルは米利上げ観測後退を背景としたドル売りの流れを受けて底堅く推移し、1.14ドル台半ばを中心に推移した。
本日の東京市場では、週明けにかけてドルの買い戻しが優勢となった。前週の弱い米雇用統計を受けた米利上げ観測の後退は引き続きドルの重しとなったものの、先週末の米国休場で取引が限られていたこともあり、週明けはドル売りの巻き戻しが入りやすい状況だった。また、日米金利差を意識した円売り圧力も残り、円は対主要通貨で売られやすい地合いとなった。こうしたなか、ドル円は朝方の161円台前半から買い戻しが入り、午前には161.85円付近まで上昇した。午後に入っても円売り・ドル買いの流れは続き、一時162.27円まで上値を伸ばした。ユーロドルはドルの買い戻しを受けて上値が重く、1.14ドル台前半で推移した。
本日のポイントは23:00の米・6月ISM非製造業景況指数と、24:00のウォラーFRB理事の発言だ。米6月ISM非製造業景況指数は、市場予想が54.1と前回の54.5から小幅な低下が見込まれている。前週の米雇用統計では雇用者数の伸び鈍化が意識され、米利上げ観測が後退しただけに、サービス業の景況感がどの程度底堅さを維持しているかが注目される。予想を上回れば、米景気への過度な懸念が和らぎ、米金利上昇を通じてドル買い材料となりやすい。一方、予想を下回れば、景気減速への警戒が強まり、ドルの上値を抑える可能性がある。また、ウォラーFRB理事の発言にも注意したい。前週の弱い米雇用統計を受けて米利上げ観測が後退しているなか、今後の金融政策やインフレ、労働市場に関する発言が焦点となる。ウォラー理事がインフレ警戒や追加利上げの可能性に言及すれば、米金利上昇を通じてドル買い材料となりやすい。一方、労働市場の減速や景気への配慮を示す内容となれば、利上げ観測の後退が意識され、ドル売りにつながる可能性がある。