ドル円は162円台前半、金利動向を見極めたい
掲載日:2026.07.08
本日のポイント
- 米・10年債入札
- 米・FOMC議事録公表
7日のNY市場では、ドルは底堅く推移した。前週の弱い米雇用統計を受けた米利上げ観測の後退は引き続き意識されたものの、米・イラン情勢を巡る緊張再燃を背景に原油価格が上昇し、インフレ警戒から米金利にも上昇圧力がかかった。ボウマンFRB副議長の発言は「金融政策と銀行業」がテーマだったものの、相場の方向感を大きく変える材料にはなりにくかった。一方、米金利の高止まりがドルの支えとなった。こうしたなか、ドル円は161円台後半から162円台前半で推移した。米金利上昇や中東情勢を巡る警戒感を背景にドル買いが入り、下値は限られた。一方、約40年ぶりの円安・ドル高水準にあることで政府・日銀による為替介入への警戒感も根強く、162円台では上値を一方的に追う動きにはなりにくかった。ユーロドルはドルの底堅さを受けてか、1.14ドル台前半での上値の重い展開となった。
本日の東京市場では、前日のNY市場でドルが底堅く推移した流れを引き継ぎ、ドル円は162円台前半で推移した。ただ、前週の弱い米雇用統計を受けた米利上げ観測の後退が残っているためか、ドルを一方向に買い進める材料は限られた。また、162円台では政府・日銀による為替介入への警戒感も根強く、上値を追いにくい状況だった。こうしたなか、ドル円は朝方から162円台前半で底堅く推移し、162.47円の高値をつけた。ただその後は高値圏で膠着し、午後になると162.08円まで反落した。ユーロドルは午前中に一時1.14ドルを割り込む場面もあったが、その後は1.142ドル台まで持ち直している。
本日のポイントは26:00の米・10年債入札と、27:00のFOMC議事録公表だ。米10年債入札は、発行予定額が390億ドルとなっている。前日の3年債入札に続く中長期債の入札であり、米長期金利の動向を確認する材料となる。足元では米金利の高止まりがドル円を支えているため、入札が低調となれば米長期金利の上昇を通じてドル買い材料となりやすい。一方、需要が強ければ米金利低下につながり、ドルの上値を抑える可能性がある。また、6月16日・17日開催分のFOMC議事録にも注目したい。前週の米雇用統計が弱い内容となったことで米利上げ観測は後退したものの、足元ではドル円が162円台で推移しており、米金利の方向感が引き続き重要な材料となっている。議事録でインフレ警戒や追加利上げに前向きな姿勢が確認されれば、米金利上昇を通じてドルの支えとなりやすい。一方、雇用減速や景気への配慮が目立てば、利上げ観測の後退が改めて意識され、ドルの上値を抑える展開が想定される。