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ドル円は161円台へ反落、週末調整を意識

ドル円は161円台へ反落、週末調整を意識

ドル円は161円台へ反落、週末調整を意識

掲載日:2026.07.10

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本日のポイント

  1. 1 週末のロンドンフィキシング
  2. 2 米金利・中東情勢を巡る持ち高調整

9日のNY市場では、ドルは方向感を欠く展開となった。米新規失業保険申請件数は21.5万件と市場予想の21.8万件を下回り、労働市場の底堅さを示したものの、ドル買いを強める材料にはなりにくかった。一方、米10年債利回りは低下し、前日に意識された中東情勢を巡るドル買いも一服したことで、ドル円は上値の重い展開となった。こうした中、ドル円は162.55円付近で始まった後、162.60円まで上昇したが、買いは続かず162.25円まで下落した。終盤はやや下げ渋り、162.38円付近で取引を終えた。一方、ユーロドルは1.1416ドルを下値に1.1449ドルまで上昇し、1.1430ドル付近でクローズした。

本日の東京市場では、円買いが優勢となった。政府がGPIFなどの年金基金に国内金融資産への投資拡大を促す方針を示したことで、海外資産から国内資産への資金シフトを通じた円買い圧力が意識された。また、ドル円が約40年ぶりの円安水準近くにある中、為替介入への警戒感も引き続き残ったか。中東情勢への警戒はくすぶるものの、東京時間では円の買い戻しが主導する展開となった。こうした中、ドル円は162円台から下落し、一時161.28円付近まで水準を切り下げた。その後は161円台半ばまで下げ渋ったものの、前日のNY終値を下回る水準で推移した。ユーロ円やポンド円も下落し、円は主要通貨に対して買い戻された。一方、ユーロドルは1.1440ドル台まで上昇し、ドルは対円では下落したものの、対ユーロでは方向感が限られた。

本日のポイントは、週末のロンドンフィキシングと、イベント不在の中での持ち高調整だ。週末のロンドンフィキシングでは、実需フローやポジション調整が入りやすく、ロンドン時間終盤からNY序盤にかけて値動きが荒くなる可能性がある。東京市場では円買いが優勢となったため、海外時間でも円買いの流れが続くのか、週末前の調整でドル円が下げ渋るのかを確認したい。また、本日は米国で注目度の高い経済指標や要人発言の予定が限られており、新規材料には乏しい。前日のNY市場では米長期金利の低下がドル円の上値を抑えた一方、中東情勢への警戒感は引き続き残っている。手掛かりが限られる中では、米金利の動きや中東関連報道、週末を控えた持ち高調整が相場の主な材料となりやすい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。