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日銀の早期利上げ観測で円買いやや強まる

日銀の早期利上げ観測で円買いやや強まる

日銀の早期利上げ観測で円買いやや強まる

掲載日:2026.08.14

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本日のポイント

  1. 1 米・7月小売売上高
  2. 2 米・8月ミシガン大学消費者信頼感指数【速報値】

13日のNY市場では、ドル売りが先行した後、買い戻しが優勢となった。昨夜発表された米7月生産者物価指数が市場予想を下回り、新規失業保険申請件数は予想を上回った。インフレ圧力の緩和と労働市場の減速が意識されたことで9月の利上げ観測が後退し、米長期金利の低下とともに一時ドル売りが先行した。油価格が一時大幅に下落したこともドル売りにつながったか。ただ、その一方でその後は米30年債入札を受けて米金利が低下幅を縮め、ドルが買い戻された。ドル円は159.02円まで下落した後、159.57円まで上昇し、159.50円で取引を終えた。一方、ユーロドルは1.1545ドルまで上昇した後、1.1524ドルまで下落し、1.1528ドルで取引を終えた。

本日の東京市場では、ドル売り・円買いがやや優勢となった。前日の米PPIが市場予想を下回り、9月の利上げ観測が後退したことがドルの重しとなった。また、週末を控えた持ち高調整や、160円に近づく場面での追加介入への警戒感もドル円の上値を抑えたか。一方、日経平均株価が大幅に上昇したことや、実需によるドル買いが下値を支えたため、午前中は狭い範囲での推移となった。午後には、日銀が早ければ9月の金融政策決定会合で利上げし、その後の利上げペースを速める可能性があるとの報道を受けて円買いが強まった。ただし、報道後の反応は限定的で、ドル円はすぐに下げ渋った。こうしたなか、ドル円は159.53円から159.35円まで下落した後、159.41円まで持ち直した。日銀の利上げ報道後には159.17円まで下落し、15時30分時点では159.27円で推移した。一方、ユーロドルは1.1526~1.1541ドルの範囲で推移し、15時30分時点では1.1539ドルとなった。

本日のポイントは、21:30に発表される米7月小売売上高と、23:00に発表される米8月ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値だ。米7月小売売上高の市場予想は前月比+0.1%と、前回の+0.2%から伸びが鈍化する見通しだ。一方、自動車を除く売上高は前月比+0.2%と、前回の-0.2%から増加へ転じると予想されている。米雇用統計や物価指標で労働市場とインフレの減速が示された後だけに、個人消費が米国経済を支えているかが焦点となる。小売売上高が予想を上回れば、景気の底堅さが意識され、米金利上昇とドル買いにつながりやすい。一方、予想を下回れば、消費の減速を警戒したドル売りが強まる可能性がある。総合と自動車除く売上高で結果が分かれた場合は、変動の大きい自動車販売の影響を除いた後者が重視されやすい。米8月ミシガン大学消費者信頼感指数の市場予想は54.9と、前回の55.2から小幅に低下する見通しだ。予想を上回れば消費の先行きに対する安心感からドルを支える一方、予想を下回れば個人消費の減速懸念につながる可能性がある。また、消費者の物価見通しを示す期待インフレ率が上昇するかにも注目したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。