米利上げ観測の後退でドル円は上値重い
掲載日:2026.08.17
本日のポイント
- 米・8月NY連銀製造業景気指数
- 米・8月NAHB住宅市場指数
14日のNY市場では、ドル売りが先行した後、買い戻しが優勢となった。米7月小売売上高と米8月ミシガン大学消費者信頼感指数が市場予想を下回ったことで米景気の減速が意識され、9月の利上げ観測が後退。米長期金利の低下とともにドル売りが強まった。ただ、その後は原油価格や米長期金利が上昇したことに加え、下値でのドル買いも入り、ドル円は下げ幅を縮めた。ドル円は158.60円まで下落した後、159.40円まで上昇し、159.32円で取引を終えた。一方、ユーロドルはドル売りやドイツの長期金利上昇を受けて1.1585ドルまで上昇し、1.1570ドルで取引を終えた。
本日の東京市場では、ドル売り・円買いがやや優勢となった。前週末の弱い米経済指標を受けて9月の利上げ観測が後退したことが、引き続きドルの重しとなった。また、日銀の早期利上げ観測を背景に国内の長期金利が上昇したことも円買いにつながった。一方、日経平均株価が上昇したことや、159円割れでは押し目買いが入ったことから、ドル円の下値は限られた。こうしたなか、ドル円は159.40円から158.96円まで下落した後、159.10円台まで持ち直したが、15時30分時点では159円前後で推移した。一方、ユーロドルは1.1560ドル台から1.1589ドルまで上昇し、15時30分時点では1.1580ドル台後半で推移した。
本日のポイントは、21:30に発表される米8月NY連銀製造業景気指数と、23:00に発表される米8月NAHB住宅市場指数だ。米8月NY連銀製造業景気指数の市場予想は10.2と、前回の15.6から低下する見通しだ。同指数は0を上回ると製造業の景況感改善、0を下回ると悪化を示す。直近の米経済指標が相次いで弱い結果となっているだけに、企業側にも景気減速が広がっているかが焦点となる。予想を上回れば、景気の底堅さが意識され、米金利上昇とドル買いにつながりやすい。一方、予想を下回れば米利上げ観測がさらに後退し、ドル売りが強まる可能性がある。米8月NAHB住宅市場指数の市場予想は33と、前回の34から小幅に低下する見通しだ。50を下回ると住宅建設業者の景況感が悪いことを示す。予想を上回ればドルを支える一方、予想を下回れば住宅市場の低迷が意識され、ドル売りにつながる可能性がある。ただし、NY連銀製造業景気指数と比べると注目度は低く、大幅に予想から外れない限り影響は限定的となりそうだ。