vantage
vantage

前日のドル急落の反動でドル円は反発

前日のドル急落の反動でドル円は反発

前日のドル急落の反動でドル円は反発

掲載日:2026.08.20

NEW

本日のポイント

  1. 1 米・前週分新規失業保険申請件数
  2. 2 米・8月フィラデルフィア連銀景況指数

19日のNY市場では、ドル売りが優勢となった。米財務省が長期国債の買い戻し上限を引き上げると発表し、国債の需給改善期待から米長期金利が急低下したことでドル売りが強まった。米20年債入札がやや低調となると米金利が低下幅を縮め、ドルが買い戻される場面もあった。ただ、その後に公表されたFOMC議事録が警戒されたほどタカ派的ではなかったためか、ドルの戻りは続かなかった。こうしたなか、ドル円はNY序盤の159円台前半から158.05円まで下落した後、一時158.61円まで持ち直し、158.17円で取引を終えた。一方、ユーロドルは1.1605ドルから1.1679ドルまで上昇し、1.1677ドルで取引を終えた。

本日の東京市場では、ドル買い・円売りが優勢となった。前日のNY市場でドルが大幅に下落した反動に加え、5・10日に伴う実需のドル買いが相場を支えた。また、日本の貿易赤字拡大や国内長期金利の低下が円売りにつながったほか、日経平均株価が反発したことでリスク回避の円買いも後退した。こうしたなか、ドル円は朝方に158.03円まで下落した後、158.73円まで上昇した。一方、ユーロドルは前日のドル売りで上昇した流れを維持したものの、東京市場では1.1670〜1.1684ドルの狭い範囲で推移した。

本日のポイントは、21:30に発表される米前週分新規失業保険申請件数と、米8月フィラデルフィア連銀景況指数だ。新規失業保険申請件数の市場予想は21.0万件と、前回の20.9万件から小幅に増加する見通しとなっている。予想を上回れば労働市場の減速が意識され、米金利低下とドル売りにつながりやすい。一方、予想を下回れば雇用の底堅さからドルが買い戻される可能性がある。フィラデルフィア連銀景況指数の市場予想は+25.0と、前回の+41.4から低下する見通しだ。予想を上回れば製造業の堅調さが意識されてドル買い、下回れば景気減速を警戒したドル売りにつながりやすい。両指標が同時に発表されるため、そろって弱い結果となれば前日のドル売りが再び強まり、そろって強ければ東京市場からのドル買い戻しが続く可能性がある。結果が分かれた場合は、労働市場の動きを示す新規失業保険申請件数がより重視されやすい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。