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ドル円は155円台から切り返し、本日は米雇用統計に注目

ドル円は155円台から切り返し、本日は米雇用統計に注目

ドル円は155円台から切り返し、本日は米雇用統計に注目

掲載日:2026.09.04

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本日のポイント

  1. 1 米・8月雇用統計
  2. 2 加・8月失業率

3日のNY市場では、ドル売り・円買いが優勢となった。米前週分新規失業保険申請件数は20.6万件と前回の20.4万件から増加し、7月の貿易赤字も拡大。4-6月期の単位労働コスト確定値も予想外に下方修正され、労働市場や物価面での減速感を示す結果が相次いだ。こうしたなか、ウォラーFRB理事が、ディスインフレの兆しが見られ始めているとし、この流れが続けば政策金利の据え置きを支持する考えを示したことで、年内の利上げ観測が後退しドル売りが加速した。あわせて、日銀が今月の金融政策決定会合で0.25%の利上げに踏み切り、10月以降も経済・物価動向次第で追加利上げを排除しない方針と伝わったことが、円買いを一段と後押しした。ドル円は156.11円から155.30円まで下落し、155.81円で取引を終了。一方、ユーロドルは1.1608ドルから1.1641ドルまで上昇し、引けた。

本日の東京市場では、前日までの急速な円高が一服し、ドルの押し目買いが優勢となった。前日海外市場で155円台まで下げた反動から、割安感によるドル買い戻しが入りやすい地合いとなっている。ドル円は早朝155.80円前後から156.17円まで上昇した後、9時過ぎには155.29円まで急落する場面もあったが、その後は持ち直し、午後には本日高値圏となる156.40円台でのもみ合いとなっている。ユーロ円は180.62円から181.82円のレンジで推移。本日はこの後の米雇用統計を控えて様子見ムードも強く、値動きは方向感に欠ける展開となっている。

本日のポイントは、21:30に発表される米8月雇用統計と、同時刻に発表される加8月失業率だ。米非農業部門雇用者数の市場予想は+5.6万人と、前回の-2.3万人からの回復が見込まれている。ただし、先行指標である8月ADP雇用統計が市場予想を下回る弱い結果となっていたほか、消費者信頼感指数でも雇用見通しの悪化がみられており、市場では2カ月連続でのマイナスといったネガティブサプライズへの警戒もくすぶっている。失業率の予想は4.1%で前回から横ばい、平均時給は前月比+0.3%と、前回の+0.1%から伸びの加速が見込まれている。強い内容であれば、9月半ばのFOMCでの利上げ観測が再燃しドル買いに、逆に弱い内容であれば労働市場の減速懸念から前日に続く形でドル売り・円買いが強まりやすい。加失業率の市場予想は6.4%と前回から横ばいの見通し。米雇用統計と同時刻の発表となるため、米国側の結果と合わせて北米経済全体の減速度合いを確認する材料として意識されやすい。米加双方の内容が弱い方向で一致すれば、ドル全面安の色彩が強まる可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。