ドル円は上値重く、155円後半で推移
掲載日:2026.09.07
本日のポイント
- 米・レイバーデーで休場
- 中東情勢と原油価格の動向
4日のNY市場では、ドル買いが先行した後、円買いが強まった。米8月雇用統計は非農業部門雇用者数が前月比16.2万人増と市場予想を大きく上回り、FRBの追加利上げ観測を背景に発表直後はドル買いが優勢となった。ただ、日銀の利上げ観測や円安是正のための為替介入警戒感から円の買い戻しが入り、ドル買いは続かなかった。米国の3連休を前に積極的な取引も手控えられた。ドル円は156.75円まで上昇した後、155.36円まで急落し、156.26円で取引を終えた。ユーロドルは1.1627ドルから1.1585ドルまで下落した後、1.1614ドルで取引を終えた。
本日の東京市場では、円買いがやや優勢となった。米国市場の休場で参加者が限られるなか、日銀の利上げ加速への思惑や円高警戒感が根強く、午後にかけてドル円の戻りは抑えられた。ドル円は午前に155.80円まで下落した後、156.20円台を回復する場面があったものの、午後は155.79円まで再び下落した。15時時点では155.80円前後で推移した。ユーロドルは1.1607~1.1620ドルの狭い範囲で推移した。
米国はレイバーデーのため、株式・債券市場が休場となる。為替市場は取引できるものの、米国勢の参加が減るため流動性は低下しやすい。材料が乏しければ値動きは限られやすい一方、中東情勢などの報道があれば短時間で振れやすくなる点には注意したい。
中東では、ホルムズ海峡周辺を航行する船舶をめぐり、米国とイランの攻撃の応酬が続いている。供給混乱への警戒から原油先物は上昇し、アジア時間午前には北海ブレント先物が1バレル=96.80ドル、WTI先物が92.14ドルまで上昇した。原油高が続けば、世界的なインフレ再燃を通じて米金利とドルを支える材料になり得る。日本にとっては輸入コストの増加が円売り要因となるが、情勢悪化そのものはリスク回避の円買いも招きやすい。ドル円は原油価格と市場全体のリスク回避姿勢のどちらが強まるかを見極めたい。