vantage
vantage

円買い優勢、ドル円は再び152円台へ

円買い優勢、ドル円は再び152円台へ

円買い優勢、ドル円は再び152円台へ

掲載日:2026.09.09

NEW

本日のポイント

  1. 1 米・MBA住宅ローン申請指数
  2. 2 米・10年債入札

8日のNY市場では、ドル円は4日続落となった。欧州時間には、GPIFの基本ポートフォリオ変更を巡る警戒が和らいだことなどから154.42円まで買い戻される場面があった。しかし、NY時間に入ると米10年債利回りが方向感を欠き、ドル円も154円を挟んで推移。終盤の薄商いでは153.46円付近まで急落したものの、すぐに下げ渋った。ドル円は153.98円で取引を終え、ユーロドルは1.1608ドルから1.1634ドル付近まで上昇した後、1.1624ドルで終了した。

本日の東京市場では、ドル売り・円買いが優勢となった。朝方は前日のNY終盤に強まった円買いを引き継いだほか、円キャリー取引の巻き戻しへの警戒感も重しとなった。ベッセント米財務長官による日銀の政策運営に関する発言も意識され、ドル円の戻りは限られた。ドル円は東京朝の154.01円から午前中に153.25円前後まで下落。その後は短期的な下げ過ぎへの警戒から153.80円台まで持ち直したが、午後に再び売られ、15時過ぎには152円台へ下落した。ユーロドルは1.1624ドルから1.1645ドルまで上昇した。

本日のポイントは20:00に発表される米MBA住宅ローン申請指数と、26:00に予定されている米10年債入札だ。MBA住宅ローン申請指数は、住宅購入・借り換えの申請状況から米住宅需要を確認する週次指標で、前回は前週比+0.8%だった。市場予想がない指標で、通常は為替への影響も限られる。ただ、申請件数が大きく減少すれば住宅需要の弱さが意識され、米金利低下とドル売りにつながる可能性がある。一方、大幅に増加すれば、米景気の底堅さを意識したドル買いが入る場面もありそうだ。米10年債入札では需要の強弱に注目したい。入札が低調となれば米長期金利の上昇を通じてドルを支えやすく、堅調な結果なら米金利低下とドル売りにつながりやすい。足元では円主導の値動きが続いているため、入札後は米金利の反応がドル円の戻りにつながるかを見極めたい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。