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ドル円は153円台でもみ合い

ドル円は153円台でもみ合い

ドル円は153円台でもみ合い

掲載日:2026.09.10

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本日のポイント

  1. 1 米・前週分新規失業保険申請件数
  2. 2 米・8月生産者物価指数(PPI)

9日のNY市場では、ドル円は底堅く推移した。米財務省が長期国債の買い戻しを最大60億ドルに拡大すると発表したものの、市場の一部が期待していた規模には届かないとの見方から米長期金利が上昇し、ドル買いが入った。ただ、日銀の追加利上げ観測やベッセント米財務長官による円安けん制が引き続き意識され、154円台では上値も重かった。ドル円は152.95円から154.01円まで上昇し、153.56円で取引を終えた。ユーロドルは1.1620ドルから1.1654ドルまで上昇した後、1.1633ドルで終了した。

本日の東京市場では、ドル円は方向感に乏しい展開となった。足元の急速な円高に対する警戒感から、153円割れではドルの買い戻しが入りやすい一方、円キャリー取引の巻き戻しへの警戒が154円前後での戻りを抑えた。増日銀審議委員による利上げに前向きな発言を受けて円買いが入ったが、トランプ米大統領の給付金に関する発言を受けて米長期金利が上昇すると、ドル円は持ち直した。ドル円は153.70円台まで上昇した後、153.29円まで下落。午後は153.68円前後まで切り返した。ユーロドルはECB理事会を控え、1.16ドル前半の狭い範囲で推移した。

本日のポイントは21:30に発表される米前週分新規失業保険申請件数と、米8月生産者物価指数(PPI)だ。新規失業保険申請件数の市場予想は20.5万件と、前回の20.6万件から小幅に減少する見通しとなっている。予想を上回れば労働市場の減速が意識され、米金利低下とドル売りにつながりやすい。一方、予想を下回れば雇用の底堅さからドル買いが入りやすい。ただし、PPIと同時に発表されるため、単独での反応は限られる可能性がある。PPIは、総合指数が前月比+0.4%、前年比+5.3%と、ともに前回から伸びが加速する見通しだ。コア指数も前月比+0.3%、前年比+4.6%と、前回を上回る予想となっている。予想を上回ればインフレ圧力の根強さが意識され、米長期金利の上昇とドル買いにつながりやすい。反対に予想を下回れば、翌日の米消費者物価指数への警戒が和らぎ、ドル売りが優勢となる可能性がある。特に、変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数の結果を確認したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。