ドル円は155円前半で上値重い
掲載日:2026.09.16
本日のポイント
- 米・8月小売売上高
- 米・FOMC政策金利&声明発表
15日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。中東情勢の緊迫化を受けて原油高が続き、WTI原油先物は106ドル台まで上昇。インフレ圧力の再燃が意識されるなか、米10年債利回りは一時5.03%台と2007年7月以来の高水準を付けた。FOMCでの利上げ観測もドルを支えた一方、結果公表を控えて積極的なドル買いは限られた。原油高と金利上昇を嫌気して米国株は下落したものの、ドル円は154.21円から155.24円まで上昇し、155.10円で取引を終えた。ユーロドルは1.1527ドルまで下落した後に1.1553ドルまで持ち直し、1.1544ドルで終了した。
本日の東京市場では、ドル円は堅調に始まった後、午後には上値の重い展開に転じた。前日のNY市場で米長期金利が5%台まで上昇した流れを引き継ぎ、午前中はドル買いが優勢となった。もっとも、FOMCの結果公表を控えてポジションを一方向に傾けにくく、原油価格の高止まりもインフレや景気の先行きを巡る警戒につながった。ドル円は10時台に155.49円付近まで上昇した後、155円付近まで押し戻された。一方、ユーロドルは午前中に1.1532ドル付近まで下落したものの、午後は1.1552ドル付近まで買い戻された。
本日のポイントは、21:30に発表される米8月小売売上高と、27:00の米FOMC政策金利・声明発表だ。小売売上高の市場予想は前月比+0.8%と、前回の-0.6%からプラスへ転じる見通し。自動車を除くベースでも+0.5%と、前回の-0.3%からの回復が見込まれている。前回の減少には、ネット通販の大型セール時期が6月へ前倒しされた影響も含まれていたため、今回の反動増だけではドル買いが続きにくい。予想を大きく上回れば個人消費の底堅さが意識され、米金利上昇とドル買いにつながりやすい。一方、予想を下回れば、FOMCを前に利上げ観測がやや後退し、ドルの重しとなる可能性がある。FOMCでは0.25%の利上げが有力視されている。前回7月会合では政策金利の据え置きが決まった一方、3人の委員が利上げを支持しており、今回は約3年ぶりの利上げとなる可能性が高い。市場の焦点は利上げの有無だけでなく、声明や参加者の金利見通しで示される追加利上げのペース、27:30からのウォーシュFRB議長の記者会見となる。今後もインフレを警戒し、追加利上げに前向きな姿勢が示されれば米金利上昇とドル買いが強まりやすい。反対に、今回の利上げを区切りとする見方が強まれば、ドル売りが入りやすくなりそうだ。