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ドル円は156円台から155円台半ばへ反落

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ドル円は156円台から155円台半ばへ反落

掲載日:2026.09.17

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本日のポイント

  1. 1 米・前週分新規失業保険申請件数
  2. 2 米・10年インフレ連動債(TIPS)入札

16日のNY市場では、FOMCの結果を受けてドル買いが強まった。政策金利発表前はサウジアラビアの石油パイプライン再稼働が伝わって原油価格が下落し、米10年債利回りも4.93%台まで低下。ドル円は154円後半へ下押しされた。米8月小売売上高は前月比+1.2%、自動車を除くベースでも+1.4%と、ともに市場予想を上回る内容だったが、市場の焦点はFOMCへ移っていた。FOMCでは、政策金利が0.25%引き上げ。全会一致での利上げに加え、参加者の金利見通しでは年内にもう1回の利上げが示唆され、市場では想定以上にタカ派的と受け止められた。ウォーシュFRB議長も物価安定を最優先する姿勢を示し、米金利の上昇とともにドル買いが加速。ドル円は154.86円から156.42円まで上昇し、156.26円で取引を終えた。一方、ユーロドルは1.1557ドルから1.1461ドルまで下落し、1.1465ドルで終了した。

本日の東京市場では、ドル円は上値の重い展開となった。前日のFOMC後に強まったドル買いの流れを引き継いで始まったものの、明日に日銀金融政策決定会合と植田日銀総裁の記者会見を控え、ポジションを調整する動きが優勢となった。市場では日銀による利上げがある程度織り込まれている一方、年内の追加利上げにどこまで前向きな姿勢が示されるかは見方が分かれている。時間外取引で原油価格が100ドル近辺まで下落し、インフレへの警戒がやや和らいだことも、ドルの上値を追う動きを抑えた。ドル円は早朝に156円台前半で推移した後、午後に155.53円付近まで下落した。一方、ユーロドルは午前中に1.1456ドル付近まで下落したものの、午後には1.1478ドル付近まで買い戻された。

本日のポイントは、21:30に発表される米前週分新規失業保険申請件数と、26:00に予定されている米10年インフレ連動債(TIPS)入札だ。新規失業保険申請件数の市場予想は20.7万件と、前回の20.6万件から小幅に増加する見通し。予想を下回れば労働市場の底堅さが意識され、FOMC後に高まった追加利上げ観測を支える材料となり、ドル買いにつながりやすい。一方、予想を大きく上回れば雇用の減速が意識され、ドルの上値を抑える可能性がある。FOMCでは年内にもう1回の利上げが示唆されたため、今回の結果がその見通しを後押しする内容となるかを確認したい。米10年インフレ連動債入札は、190億ドル規模で実施される。TIPSは物価上昇に応じて元本が調整される国債で、入札結果は実質金利や中長期のインフレ懸念を測る材料となる。需要が弱く、投資家が入札前の取引水準より高い利回りを求めれば、実質金利の上昇を通じて米長期金利が再び上昇し、ドル買いを促す可能性がある。反対に、堅調な需要で利回りが低下すれば、FOMC後の金利上昇が一服し、ドルの上値を抑える要因となりそうだ。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。