米CPI上振れ後のドル買い起こるもその後反落
掲載日:2026.10.15
本日のポイント
- 米・9月小売売上高
- 米・9月生産者物価指数(PPI)
10月14日のNY市場では、米9月消費者物価指数(CPI)の上振れを受けてドル買いが先行した。総合CPIは前年比+3.7%、コアCPIは同+2.6%と、ともに市場予想を上回り、FRBが10月会合でも利上げに踏み切るとの見方が強まった。米長期金利の上昇もドルを支えた。ただ、ベージュブックでは景気や物価の状況が地区によって強弱まちまちと示され、労働市場や消費も総じて横ばいと受け止められたことで、米長期金利は低下に転じ、ドル買いは後退した。ドル円は158.95円まで上昇した後、158.05円まで反落し、158.33円付近で取引を終えた。ユーロドルは1.1211ドルから1.1113ドルまで下落し、ユーロ円は177.44円から176.30円まで下落した。
本日の東京市場では、円買いが優勢となった。時間外の米10年債利回りが一時5.10%を下回ったことに加え、日経平均が一時2600円超下落するなど株安が進んだことで、ドル円には売りが入った。また、小枝日銀審議委員が物価上昇の持続性に言及し、利上げに過度に慎重になる必要はないとの考えを示したことも円買いを促した。ドル円は158.35円から157.58円まで下落した。ユーロドルは1.1151ドルから1.1241ドルまで上昇し、ユーロ円は176.51円から177.23円まで上昇した。
本日のポイントは、21:30に発表される米9月小売売上高と米9月生産者物価指数(PPI)だ。小売売上高の市場予想は前月比+0.3%と、前回の+1.2%から伸びが鈍化する見通し。予想を上回れば、個人消費の底堅さが意識され、米景気への楽観や追加利上げ観測を通じてドル買いにつながりやすい。一方、予想を下回れば、消費の減速懸念から米金利低下とドル売りが入りやすい。PPIは総合指数が前月比+0.5%、コア指数が同+0.3%と、ともに前回を上回る伸びが予想されている。前日にCPIが上振れた後だけに、PPIでも価格圧力の強さが示されれば、インフレ懸念の再燃から米金利上昇とドル買いが強まりそうだ。反対に、コアPPIが予想を下回れば、物価上昇圧力の広がりへの警戒が和らぎ、ドルの上値を抑える可能性がある。小売売上高とPPIが同時に発表されるため、結果が分かれた場合は、足元の金融政策見通しにより直結するPPI、特にコア指数へ反応する可能性が考えられる。