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追加利上げ観測後退でドルは伸び悩み

追加利上げ観測後退でドルは伸び悩み

追加利上げ観測後退でドルは伸び悩み

掲載日:2026.10.19

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本日のポイント

  1. 1 加・9月消費者物価指数(CPI)
  2. 2 米・10月NAHB住宅市場指数

10月16日のNY市場では、ドルは売り先行後に買い戻された。米9月鉱工業生産や設備稼働率、輸入物価指数は市場予想を上回ったものの、ウォーシュFRB議長が次回の政策判断を予断しない姿勢を示したことで、追加利上げ観測は後退した。NY連銀サービス業活動指数の悪化も重しとなり、序盤はドル売りが優勢となった。その後は原油高を受けたインフレ懸念から米長期金利が持ち直し、ドルの下値は限られた。ドル円は157.70円まで下落した後、158.34円まで反発した。ユーロドルは1.1262ドルまで上昇後、ドルの買い戻しにより1.1208ドルまで下落した。

本日の東京市場では、ドル円は方向感に乏しい展開となった。米長期金利が低下基調を維持したことや、日経平均の軟調なスタートが円買いを誘い、朝方はドルの上値が抑えられた。一方、仲値にかけたドル買い需要が下値を支え、植田日銀総裁の物価に関する発言にも市場の反応は限定的だった。ドル円は157.70円まで下落した後、158.13円まで切り返し、午後は158円台前半でのもみ合いとなった。ユーロドルは1.1199~1.1234ドルのレンジで推移した。

本日のポイントは、21時30分の加9月消費者物価指数(CPI)と、23時の米10月NAHB住宅市場指数だ。加CPIは前月比+0.2%、前年比+3.2%と予想され、前回の前月比-0.1%、前年比+3.0%からインフレ再加速が見込まれている。予想を上回ればカナダ中銀の追加利上げ観測が意識され、カナダドル買いにつながりやすい。反対に下振れの場合は、カナダドル売りが優勢となる可能性がある。特にコア指標を含め、物価上昇の広がりを確認したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。