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FOMC据え置きでドル買い一服

FOMC据え置きでドル買い一服

FOMC据え置きでドル買い一服

掲載日:2026.10.29

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本日のポイント

  1. 1 米・9月PCEデフレーター
  2. 2 欧・ECB政策金利&声明発表

10月28日のNY市場では、ドル買いが先行した後に失速した。中東情勢を巡る警戒感から原油価格が上昇し、米長期金利の上昇とともにドル買い・円売りが優勢となった。ただ、FOMCは政策金利を3.75~4.00%で据え置き、ウォーシュFRB議長も12月の追加利上げについて明確な見通しを示さなかった。ドル円は158.35円まで上昇した後、議長会見後には157.77円付近まで下押しされ、157.84円付近で取引を終えた。ユーロドルは1.1113ドルまで下落した後、全般的なドル売りを受けて1.1169ドルまで反発した。

本日の東京市場では、ドル円は方向感の定まらない展開となった。FOMC通過後も明日の日銀金融政策決定会合を控えて様子見ムードが強く、時間外の原油価格や株価の動きに振らされた。朝方は実需のドル買いも入り、ドル円は158.07円まで上昇した。ただ、158円台では戻り売りに押され、原油価格の下落もドル売り材料となった。ドル円は157.61円まで下落した後、午後には157.90円前後まで持ち直した。ユーロドルは1.1161ドルまで上昇した後、午後には1.1131ドルまで下落した。

本日のポイントは、21時30分に発表される米9月PCEデフレーターだ。総合指数は前年比3.6%、食品・エネルギーを除くコア指数は同3.1%と、いずれも前回から伸びが加速する見通しとなっている。予想を上回れば、インフレ圧力の根強さから12月FOMCでの追加利上げ観測が強まり、米金利上昇とドル買いにつながりやすい。一方、総合・コアともに予想を下回れば、追加利上げを急ぐ必要はないとの見方が広がり、ドル売りが入りやすい。同時に発表される米GDP速報値や個人消費の結果も、反応の強さを左右しそうだ。22時15分にはECB理事会の政策金利発表が予定されている。主要政策金利は2.65%での据え置きが見込まれており、焦点は22時45分からのラガルドECB総裁会見となる。エネルギー高による物価上振れリスクを強調し、追加利上げに前向きな姿勢を示せばユーロ買いにつながる可能性がある。反対に、足元の市場金利上昇による金融環境の引き締まりや景気減速を重視し、追加利上げに慎重な姿勢を示せばユーロ売りが優勢となりそうだ。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。