米・PCEデフレーターに注目
掲載日:2026.01.22
本日のポイント
- 米・第3四半期GDP【改定値】
- 米・11月PCEデフレーター
21日のNY市場では、ドル買いが優勢となった。ダボス会議にて22:30から行われたトランプ大統領の講演で、グリーンランドの領有に「武力は使わない」と明言したことでドルが買い戻された。また、トランプ大統領は本日未明には自身のSNSサイト「Truth Social」にて、「グリーンランド協定に基づき、2月1日から開始予定の関税は課さない」、「NATOとグリーンランドに関する将来の協定の枠組みを策定」とグリーンランドの将来についてNATOと大枠の合意に達したと投稿した。ドル円はトランプ大統領の講演前に一時157.74円まで下落したが、講演内容を受けて158.31円まで反騰。その後のSNSでの投稿後には158.53円まで上げ幅を拡大した。ユーロドルは講演後、1.1694ドルまで下落する軟調な推移。後半もドル買いの流れは変わらず、SNSでの投稿もあり、1.1677ドルまで値を下げた。ゴールドはグリーンランド問題の激化懸念が後退したことで、4,755ドルまで下落した。
本日の東京市場では、円売り優勢で推移。グリーンランド問題への懸念が後退したことで、日本の財政不安が主なテーマとなったか。また、明日に控える日銀の金融政策決定会合が円売り材料になるとの予測からの値動きである可能性がある。ドル円は開場後158.18円まで下落したが、その後は堅調に推移し、15:30時点で158.84円まで上昇。158.87円を上抜けし、1月14日につけた159.45円まで届くか注目したい。一方でユーロドルは小幅な値動き。午前中は1.168ドル台で推移したあと、午後に一時1.1698ドルまで上昇。しかしその後は反落し、再び1.168ドル台での値動きとなっている。ゴールドは4,770ドル台で支えられ、午後には反騰。4,820ドル台まで値を戻した。
本日の注目ポイントは22:30に発表される米・第3四半期GDPの改定値と、24:00に発表される米・11月PCEデフレーター。GDPは通常、速報値と改定値の発表後に確報値が発表される流れとなる。しかし、今回の第3四半期分は、米政府機関閉鎖の影響で12月下旬に速報値と改定値を合わせた結果が発表されたため、本日発表される改定値は確報値に相当することとなる。市場予想は4.3%で速報値と同じ。下方修正があればドル売り、上方修正があればドル買いとなる可能性がある。24:00に発表されるPCEデフレーターは、全米のすべての国内個人消費物価の平均的上昇を示す指標だ。コアPCEデフレーターとして、変動の激しい食品とエネルギーを除いた数値も同時に発表される。コアPCEデフレーターは、FRBが金融政策を定めるうえで重要な参考指標としていることから注目度の高い指標である。今回の市場予想はPCEデフレーター、コアPCEデフレーターともに前年比2.8%で、前回と同程度となる見込み。結果が予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの材料と判断される可能性がある。なお、現在はトランプ大統領の一連の発言を受け、グリーンランドを巡るリスク懸念が後退しているが、欧州側の反応次第では再燃する可能性もあるため報道にも注目しておきたい。