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ドル売り一服しドル円は155円台まで値を戻す

ドル売り一服しドル円は155円台まで値を戻す

ドル売り一服しドル円は155円台まで値を戻す

掲載日:2026.02.24

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本日のポイント

  1. 1 米・要人発言
  2. 2 米・2月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)

23日のNY市場ではドル売りが先行した。米国の関税措置を巡る不透明感が重しとなったほか、イランを巡る地政学的リスクの高まりが注視されたか。さらなる関税措置がドルにとって好材料なのか悪材料なのかが不透明だとする声もある。ドル円は欧州市場で155円まで値を戻していたが、NY市場で154.23円まで反落。後半はドルが買い戻され、154.7円台まで値を戻した。ユーロドルは序盤に1.1809ドルまで上昇したが、1.180ドルより上では上値が重く、1.1778ドルまで反落した。ゴールドは堅調に推移し、5,237ドルまで高値を切り上げた。

本日の東京市場では、円売りドル買い優勢で推移。トランプ関税の違憲判決を受けて進んだドル売りは一服し、ドルが買い戻された。また、閉場後の16時過ぎには、高市総裁が追加利上げに難色を示したとの報道で円売りが加速した。ドル円は開場後から買いが強まり、155.13円まで上昇。その後155円付近での揉み合いとなったが、午後には155.30円まで高値を切り上げた。その後は一時154.9円台まで押されたものの、前述の高市総裁の発言が報道され155円台半ばまで急騰した。ユーロドルは軟調に推移し、1.1768ドルまで下落した。ゴールドは午前中に一時5,145ドルまで下落した後、5,100ドル台後半で揉み合いとなっている。

本日のポイントは米国の要人発言と24:00の米・2月消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)だ。23:15からウォラーFRB理事、23:30からクックFRB理事の発言が予定されている。ウォラー氏は1月会合で利下げを支持していたが、前日の講演では1月雇用統計の強い結果を「サプライズだった」とし、2月雇用統計でも堅調な結果が示されれば据え置きに傾く可能性があると述べた。さらなる言及があるか確認したい。クック氏は今月4日に利下げを急がない姿勢を示唆している。ただ利上げの可能性については言及していない。直近の堅調な経済指標の結果を受けての見通しが語られるか注目したい。24:00に発表される消費者信頼感指数は、米民間調査機関であるコンファレンス・ボードが発表する指標。5,000世帯を対象に、景気や雇用情勢などについて消費者に調査した結果であり、消費者の視点から米国経済の状況を確認できる。ミシガン大学消費者信頼感指数とともに、経済活動全体に重要な役割を果たす個人消費に関する重要指標となっている。市場予想は87.0。前回の84.5から上昇する見込み。結果が市場予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの材料となる可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。