日銀の利上げ観測がわずかに前進か
掲載日:2026.02.26
本日のポイント
- 米・先週分新規失業保険申請件数
- 米・ボウマンFRB副議長の発言
25日のNY市場では、ドルが円やユーロに対して値を下げた。ドル円はNY市場までは、次期日銀審議委員候補にリフレ派2名が選ばれたことから円売りが強まり、156.8円まで上昇。しかし、NY市場に入るとドル売りが強まり、156.24円まで下落。後半はやや買い戻され、156.4円台まで値を戻した。ユーロドルはNY市場序盤では売りが先行して1.1773ドルまで下落したが、その後は反騰。1.1814ドルの高値を付けた後、1.180ドル台で推移した。
本日の東京市場では、ドル売り円買い優勢。前日の日銀審議委員の人事案を受けた円売りに対する買戻しが入ったか。本日報道された植田日銀総裁のインタビュー記事が、日銀が「利上げ姿勢を崩していないことを確認するもの」と市場に受け止められたことも円買いにつながった可能性がある。ドル円は朝方から軟調に推移し、午前中に155.76円まで下落。午後は155.8円台での揉み合いとなった。ユーロドルは朝方から買われ1.1828ドルまで上昇した後、1.181ドル台を中心とする横這いとなった。
本日のポイントは、22:30の米・先週分新規失業保険申請件数と、24:00からのボウマンFRB副議長の発言だ。米新規失業保険申請件数は、失業者がはじめて申請した失業保険給付の申請件数を測定する指標。今回の市場予想は21.6万件で、前回の20.6万件から小幅に増加する見込み。結果が市場予想より多ければドル売り、少なければドル買いの材料と判断される可能性がある。24:00から発言が予定されているボウマンFRB副議長は、ハト派寄りのスタンスの人物として知られている。同氏は2月18日の発言機会で、好調だった1月雇用統計の結果に対して「奇妙だった」とし、労働市場に対する懸念は払しょくされていないとの認識を示した。他の多くの指標では労働市場がこれほど力強いとは示されていないと根拠も述べている。労働市場に対する見方に変化がないか確認したい。また、本日はスイスで米国とイランの核協議が行われる。米国は協議が決裂すれば攻撃に踏み切る構えを見せており、協議の結果に注目が集まるが、決裂の可能性が高いと警戒されている。協議が難航すれば市場でリスクオフの色合いが濃くなる可能性がある。