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米PPIに注目

MARKET REPORT

マーケットレポート

米PPIに注目

米PPIに注目

掲載日:2026.02.27

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本日のポイント

  1. 1 独・2月消費者物価指数(CPI)
  2. 2 米・1月生産者物価指数(PPI)

26日のNY市場はドル買いが先行したが、後半はドル売りに転じた。米イラン核協議を見極めたいとの思惑や、FRBが6月まで政策金利を現行水準に据え置くとの見方が強まっていることから、方向感が乏しくなっているか。ドル円は一時156.43円まで上昇したが、その後は156.0円付近まで反落している。ユーロドルはNY市場前半では下落が強まり1.1774ドルの安値をつけたが、その後は1.180ドルまで値を戻した。

本日の東京市場ではドルが値を下げた。米長期金利の低下基調がドルの上値を抑制したか。また、本日は週末と月末が重なっており、手仕舞いによるドル売りや円の買い戻しも入っているものと考えられる。ドル円は朝方に156円を割り込んだ後、155円台後半でのもみ合いが続いた。午後に入ってからは155.54円まで安値を切り下げる場面もあったが、155円台後半まで買い戻されている。ユーロドルは売りが先行し、1.1789ドルまで下落したが、その後1.1813ドルまで反騰した。

本日のポイントは、22:00に予定されているドイツの2月消費者物価指数(CPI)と、22:30の米・1月生産者物価指数(PPI)だ。ドイツのCPIはドイツ国内の消費者が購入する商品とサービスの価格変動を測定したもの。ドイツにおける購買傾向の変動およびインフレを測定する重要な手段であり、ドイツの経済規模はユーロ圏内最大でもあるため、ECBの金融政策判断に影響を与えやすい。2024年以降2.0%前後で安定してきており、ECBの利下げサイクルの終了を裏付ける材料の1つとなっている。今回の市場予想は前年比2.0%。ECBが目標とするインフレ率の水準と合致する見込み。結果が予想を下回れば、ユーロ売りの材料となる可能性がある。22:30の米PPIは米国内の生産者が販売する商品やサービスの価格を測定する指標である。PPIが上昇していれば、インフレ傾向であり、逆に下落すればデフレ傾向と見ることができる。市場予想は前月比0.3%、前年比2.6%。食品とエネルギーを除いたコア指数は前月比0.3%、前年比3.0%となっている。いずれも前回から伸び幅が減少する見込みだ。結果が予想を上回ればドル買い、下回ればドル売りの材料と判断される可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。