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中東情勢の不透明感と原油高によるドル買いが根強い

中東情勢の不透明感と原油高によるドル買いが根強い

中東情勢の不透明感と原油高によるドル買いが根強い

掲載日:2026.03.03

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本日のポイント

  1. 1 欧・2月消費者物価指数(HICP)【速報値】
  2. 2 米・要人発言

2日のNY市場では、23:45の米PMIの改定値や24:00のISM製造業景況指数が市場予想を超えていたことでドル買いが先行した。ただ、指標による影響は一時的で、NY市場後半はドルがやや値を下げた。ドル円は前述の指標発表後に157.75円まで上昇し、1月23日以来の高値をつけた。ただ、上昇は続かず、157.13円まで反落した後、157円台前半での揉み合いとなった。ユーロドルは指標の影響を受けて、一時1.1672ドルまで下落。その後、やや買い戻され、1.170ドルを挟む揉み合いで推移した。5,300ドル台後半で推移していた金/米ドルは5,260ドルまで急落。その後は5,300ドル台前半まで買い戻された。

本日の東京市場ではドル円が膠着する中、ユーロが値を下げた。ドル円はイラン情勢の不透明感を警戒し‌た有事のドル買いや原油高により下支えされる一方で、1月に米当局がレートチェックしたとの報道が流れた158円台に近づいていることから上値も重たいか。東京市場では157円台前半での揉み合いで推移した。一方でユーロドルは昨日の安値から切り下げている。午前中に1.170ドルまで上昇する場面はあったが、その後反落。1.1665ドルまで安値を切り下げた。

本日のポイントは、19:00の欧・2月消費者物価指数(HICP)の速報値と、23:55と25:45に予定されている米国の要人発言だ。HICPは、ユーロ圏内の消費者が購入する商品とサービスの価格変動を測定したもの。ユーロ圏におけるインフレを測定する重要なデータであり、ECBが金融政策を決定するうえで参考にする重要指標である。市場予想は前年比2.2%。先日発表されたドイツのCPIは下振れた。結果が市場予想を下回ればユーロ売り、上回ればユーロ買いの材料と判断される可能性がある。また、本日は23:55にNY連銀ウィリアムズ総裁、25:45にミネアポリス連銀カシュカリ総裁が発言する予定だ。FRBの金融政策について、市場では早くとも次の利下げは6月になると見込まれており、直近の要人発言でも据え置きを支持する意見が述べられている。本日発言予定の両名も据え置きを支持するか確認したい。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。