ドル円は158円ちょうど付近での値動き続く
掲載日:2026.03.11
本日のポイント
- 米・2月消費者物価指数(CPI)
- 米・週間原油在庫
10日のNY市場では、ドル売りが先行したものの、後半にかけてドル買いが強まった。米エネルギー省のライト長官がSNSで「石油輸送の護衛に成功した」と投稿したことで、原油価格は下落し、ドルも売り戻されたが、その後この投稿は削除された。さらに、イランがホルムズ海峡に機雷を敷設したと報じられたことなどを受け、原油価格とドルは再び上昇した。ドル円はNY市場前半にじり安となり、157.4円まで下落したが、その後は反発し、158円台まで値を戻した。ユーロドルは1.1667ドルまで上昇し、高値を切り上げる場面もあったが、その後は反落し、1.161ドル付近まで水準を切り下げた。
本日の東京市場では、午前の取引開始後、国際エネルギー機関による過去最大の石油備蓄放出提案の報道を受けて、一時158円を下回る場面があったものの、その後は158.3円台まで切り返した。午後は徐々に水準を切り下げ、再び158円を割り込んでいる。ユーロドルは午前中、堅調に推移し、1.163ドル台まで上昇した。午後は同水準でもみ合う展開となった。
本日のポイントは、21:30発表の米・2月消費者物価指数(CPI)と、23:30発表の米・週間原油在庫だ。CPIは、消費者が購入する商品やサービスの価格変動を測定する重要指標であり、米国のインフレ動向や金融政策の先行きを見通す上で注目度が高い。市場予想は前年比+2.4%で、前月から横ばいとなる見込みだ。前回は2025年5月以来の低水準となり、利下げ観測が強まるきっかけとなった。ただ、今回は中東情勢の悪化を背景とした原油価格の高騰が懸念されており、2月CPIの結果が市場にどこまで影響を与えるかは見通しにくい。今回のCPIの結果が為替市場にどの程度影響を与えるかを見極めたい。なお、米国は今週から夏時間に切り替わっているため、発表時間にも注意したい。23:30発表の米・週間原油在庫は、米エネルギー省が公表する、米国内の商業用原油在庫を集計した指標だ。足元では中東情勢を背景に原油価格が高騰しており、当指標に対する市場の注目度も高まっているとみられる。原油価格の変動に連れてドルも上下する展開が続いているため、指標結果がドルの売買に影響する可能性がある。また、毎日のように変遷する中東情勢のニュースにも引き続き注意しておきたい。