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片山財務相の発言でドル買い一服

片山財務相の発言でドル買い一服

片山財務相の発言でドル買い一服

掲載日:2026.03.16

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本日のポイント

  1. 1 米・3月NY連銀製造業景気指数
  2. 2 米・2月鉱工業生産

13日のNY市場は、ドル売りが先行したものの、その後ドルが反騰した。21:30に発表された、米第4四半期GDP改定値は予想を下回り、速報値から下方修正された。一方で23:00に発表されたミシガン大学消費者態度指数とJOLTS求人件数は予想を上回る強い結果だった。ドル円は21:30から軟調に推移し、一時159円ちょうど付近まで下落したがその後反騰。159.74円まで高値を切り上げた。ユーロドルは夕方につけた1.1433ドルの安値から1.1490ドルまで値を戻したが、23:00から下落が再開し、1.141ドル台まで下げ幅を拡大した。

本日の東京市場では、ドル売り円買いで推移。イラン情勢に神経質に反応する地合いは変わらず、ドル買い基調に変化はないものの、片山さつき財務相が「為替について、緊張感を持ち、断固たる措置を含めた姿勢でいる」と発言したことでドル売り円買いが強まった。ドル円は財務相の発言後、159.26円まで下落。一度159.65円まで値を戻したものの、午後から再度下落して午前中に付けた安値を下回っている。ユーロドルは財務相の発言後に1.1456ドルまで値を戻したが、その後は軟調に推移している。

本日のポイントは21:30の米・3月NY連銀製造業景気指数と、22:15の米・2月鉱工業生産だ。NY連銀製造業景気指数は、米国の製造業の先行指標として注目度が高く、ドル相場や株式市場のセンチメントに影響を与えやすい指標だ。企業の受注・出荷・雇用などの動向を反映するため、景気の転換点を早期に示す傾向にある。市場予想は3.9。前回の7.1から低下することが予想されている。依然としてプラス圏は維持されるものの、回復の勢いが鈍化しているかが焦点だ。中東情勢の悪化で原油が急騰しており、コスト増加やインフレ再燃が警戒され、予想を下回る結果になれば、ドルが売られる可能性がある。米・鉱工業生産は、米国の製造業、鉱業、および公益会社で生産された総額の増減をインフレ調整後の数値で測定したもの。市場予想は前月比+0.1%。前回の+0.7%から伸び幅が縮小する見込み。こちらも結果が予想を下回ればドル売り、上回ればドル買いの材料と判断される可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。