FOMC通過後もドル下げ渋り、米GDPとPCEに注目
掲載日:2026.07.30
本日のポイント
- 米・第2四半期GDP【速報値】
- 米・6月PCEデフレーター
29日のNY市場では、ドルは売り先行後に下げ渋った。FOMCでは政策金利が3.50〜3.75%で据え置かれた一方、12人中3人が0.25%の利上げを主張した。もっとも、ウォーシュFRB議長は次回会合での利上げを明確に示唆せず、FOMC直後はドル売りが先行した。 こうしたなか、ドル円はFOMC後に163.23円まで売られる場面があったものの、その後は米金利上昇や中東情勢を巡る地政学リスクを背景に下げ渋った。一方、ユーロドルはFOMC後のドル売りを受けて1.146ドルまで上昇。その後も1.14ドル台半ばで底堅く推移した。
本日の東京市場では、FOMC後のドル売りが一服し、ドルは底堅く推移した。前日のFOMCでは次回会合での利上げが明確に示唆されなかった一方、複数の委員が利上げを主張したことで、米金融政策を巡る見方は定まりにくかった。こうしたなか、ドル円は163円台半ばを中心に底堅く推移した。FOMC後の売りが一巡した後は下値を広げる動きが限られ、午後にかけても同水準で方向感を探る展開となった。一方、ユーロドルは朝方に1.1475ドルまで高値を伸ばしたもののその後は軟調に推移し、1.144ドル台まで下落した。
本日のポイントは、21:30の米・第2四半期GDPの速報値と米・6月PCEデフレーターだ。米第2四半期GDP速報値の市場予想は前期比年率+2.0%と、前回の+2.1%から小幅な減速が見込まれている。FOMC通過後も米景気の底堅さが意識されるなか、GDPが予想を上回れば、米経済の堅調さが確認され、米金利上昇を通じてドル買いにつながりやすい。一方、予想を下回れば、景気減速への警戒からドルの上値を抑える可能性がある。また、米6月PCEデフレーターにも注目したい。市場予想は前年比+3.7%と、前回の+4.1%から伸びの鈍化が見込まれている。食品とエネルギーを除くコアPCEデフレーターも、前年比+3.3%と前回の+3.4%から小幅な鈍化予想となっている。FRBが重視する物価指標だけに、予想を上回ればインフレ再燃への警戒が強まり、米金利上昇を通じてドルの支えとなりやすい。一方、予想を下回る結果となれば、利上げ観測の後退につながり、ドル売り材料となる可能性がある。予想通り鈍化した場合も、インフレ再燃への警戒が和らぎ、ドルの上値を抑える要因となりやすい。