ジャクソンホール会議を目前に控え小幅な値動き継続するか

掲載日:2025.08.20
本日のポイント
- 米・ウォラーFRB理事講演
- 米・7月FOMC議事要旨
19日のNY市場では、ダウ平均が一時4万5,200ドルまで上昇したものの、すぐに値を戻して前日比でほぼ変わらずの+0.02%で終了。為替では、ドル円はNY市場終盤でやや下押しする一方、ユーロやポンドに対しては終始ドル買い傾向で推移した。取引開始前に発表された7月の米・住宅着工件数は前月比5.2%(予想-1.6%)と、市場予想に反し前月からの増加を示し、ドルが買われるきっかけになったか。27:10から行われたボウマン副議長の講演では市場に影響を及ぼす発言は聞かれなかった。
本日の東京市場では、ドル円はNY市場終盤の動きを引き継ぐ形で緩やかに下落。一時147.15円まで値を下げた。ユーロドルは横這い。ポンドドルは、15時に発表された英・消費者物価指数(CPI)が前年同月比3.7%(予想3.6%)と市場予想を上回ったことで発生したポンド買いにより、一時1.350ドルまで上昇。日経平均は続落。前日比657円安となった。
本日の指標は、24:00に次期FRB議長候補の1人であるウォラーFRB理事による講演が予定されている。同氏は7月のFRBで利下げを求めておりハト派的な姿勢だが、ジャクソンホール会議を目前に控えているため講演による市場への影響は限定的となる可能性がある。また、27:00には7月FOMCの議事要旨が発表される。7月FOMC後に発表された米・雇用統計や米・消費者物価指数の弱い結果により利下げ織り込みが進んだため、議事要旨が市場に与える影響は限定的となるか。26:00に米20年債入札、28:00にアトランタ連銀総裁の講演が予定されている。なお、明日21日から23日にかけて開催されるジャクソンホール会議を前に、小幅な値動き継続の可能性にも留意しておきたい。