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9月FOMCでの大幅利下げ警戒か

9月FOMCでの大幅利下げ警戒か

9月FOMCでの大幅利下げ警戒か

掲載日:2025.09.09

本日のポイント

  1. 1 米・非農業部門雇用者数の年次改定
  2. 2 英・ブリーデンBOE副総裁の発言

8日のNY市場では、指標による相場への影響は発生せず、欧州時間の流れを継ぎドル売りで推移した。ドル円はNY市場終盤では147.34円まで下落。石破首相の辞任表明を受けて東京時間に発生した上昇分をほぼ全て巻き戻した形となった。ユーロドルは1.1765ドルの高値をつけた。ゴールドは一時3,646.5ドルまで上昇し2日連続での史上最高値更新となった。

本日の東京市場では、前日から一転し、ドル売り円買いが優勢となった。ドル円は午前は緩やかに下落し午後になると下げ幅を拡大。一時146.81円まで下落し、5日の米雇用統計発表後につけた安値に並んだ。他通貨も円に対し下落傾向で推移したが、ユーロ円ではまだ5日の終値まで約0.3円の値幅を残している。ユーロドルはドル売りの影響を受けて上昇。1.1779ドルの高値をつけた。ドル売りの背景には、9月FOMCでの大幅利下げへの警戒感があると考えられる。

本日の指標は、23:00に米・非農業部門雇用者数の年次改定の発表が予定されている。今回は2024年4月から2025年3月までの1年間のデータが発表される。前回2月7日に行われた改定では59.8万人の下方修正が行われ、発表後ドルが売られた。今回も下方修正が予想されている。今回の改定発表の結果によっては9月FOMCでの大幅利下げの可能性も高まるため、発表後のドルの動向を注意深く観察したい。24:15からはブリーデンBOE副総裁が討論会に出席する予定。討論会の議題が中央銀行に関するものであるため、今後の金融政策に触れる場面があるか確認したい。英国ではインフレの高止まりを受けて、当面の間は現在の金利水準が維持されるとの見方が優勢。今回の討論会での発言で、利下げ再開時期が先延ばしになるとの見方がさらに強まると、市場はポンド買いで反応する可能性がある。

加藤健一

著者:加藤健一

著者:加藤健一

大手証券会社でリサーチ業務に10年以上従事した後独立し、現在はFX・暗号資産・株式市場を専門とするマーケットストラテジストとして活動。為替・株価・仮想通貨の値動きに影響を与える経済指標、中央銀行の政策、地政学リスク、投資家心理といった要素を多角的に読み解き、タイムリーな市況レポートを発信している。