ドルの買戻し主導も、ドル売り材料には大きく反応する環境

掲載日:2025.08.26
本日のポイント
- 米・6月ケース・シラー住宅価格指数
- 米・8月消費者信頼感指数(コンファレンスボード)
25日のNY市場では、23:00に発表された米・7月新築住宅販売件数が市場予想を上回ったことや、米金利の上昇を背景にドル買いの流れが強まった。ドル円は一時147.93円まで上値を伸ばした。ドルはユーロに対しても強く推移し、ユーロドルは1.1602ドルの安値をつけた。ダウ平均は先週金曜に過去最高値を付ける上昇を見せたが、昨日は反落。349ドル安で取引を終えた。
本日の東京市場では、トランプ大統領がクックFRB理事の解任表明をしたことでドル売り発生。ドル円は一時147円を割り込んだ。しかし、クック理事が辞任しない意向を示したこともあり、その後は朝方の水準まで値を戻した。午後は147円台後半での横這いで推移している。日経平均は米国株の反転下落の影響や、トランプ大統領によるFRB理事解任表明のニュースを受けて下落。413円安で取引を終えた。
本日の指標は、22:00に米・6月ケース・シラー住宅価格指数が予定されている。景気に大きな影響がある住宅市場の動向を確認する上で、重要な指標とされている。また、23:00に米・8月消費者信頼感指数(コンファレンスボード)の発表が予定されている。同指標は5,000世帯を対象としたアンケートを基に、消費者のマインドを数値化したもの。ミシガン大学消費者信頼感指数とともに、経済活動で重要な役割を果たす個人消費に関する重要指標とされる。調査対象者がミシガン大学のものより多く、規模が大きいのが特徴。昨年11月から今年4月まで下落し続けていたが、5月に大幅な回復を見せている。今回の市場予想は96.2と、前回の97.2から2ヶ月ぶりに低下する見込み。利下げ期待が再燃しており、ドル売りに傾きやすい環境であるため、結果の下ブレによるドル売り発生には特に警戒しておきたい。